不条理はマスクでは隠せない

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前回のメルマガ第56号でお伝えした「原発の防護服を医療現場に」に関して介護現場も防護服などが不足しているとのご指摘をいただきました。ご意見の通りです。既にいくつもの介護施設で集団感染が起きており、人手不足も問題になっています。電力会社には更なる追加の提供を呼びかけて行きます。皆様も是非お願い致します

国は、非常事態宣言を5月末まで延長すると発表しましたが、その根拠として発表した実効再生産数(一人の感染者が何人に感染させるか)の計算方法を問われた専門家会議の尾身副座長は、今はバタバタしているので、後日発表しますと逃げました。1週間経っても未だに計算式も元データの検査数なども発表していません。また、東京都も陽性率(検査数に対する陽性人数)が4月中旬は31.6%で高かったが、5月8日には7.6%になったと発表して自粛の成果が出ていると発表しましたが、その根拠となる検査数を発表していません。東京都がホームページで発表する数値には民間の検査は含めない方針を貫いており、市民の検証を阻んでいます。基礎データを公表しない、PCR検査数も増やさない態度は国際的にも批判を浴びており、先日も23カ国の総合評価で日本は最低の評価でした。

また、コロナ対策の遅れが指摘される中、黒川検事長の定年延長を正当化させるための「検察庁法改正案」を審議入りさせ、火事場泥棒だと批判を浴びていますが、ネットでは反対の投稿が1日で380万を超えるなど反対の声が高まっています。他にも農家の自家採種を禁じ、種苗メーカーからの購入が義務付けられる「種苗法」も審議入りします。
まずは、国民の命と生活をコロナから守ることを最優先にして欲しいと切に望みます。
(木村 結)

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原発とコロナ(その2)
―不条理はマスクでは隠せないー
小宮 武夫

1976年に書かれた「疫病と世界史」(中公文庫・佐々木昭夫訳)で著者マクニールは、たとえ核戦争の危機を乗り越えたとしても「人類は地球という惑星が未だかつて経験したことのない巨大な生態的な大変動の最中にあ」り(中略)「寄生する形の生物の侵入に対して人類がきわめて脆弱な存在であるという事実は覆い隠せるものではない」と危機感を募らせていた。

しかし、今日のパンデミックの最中でも、コロナはザラにある微生物でたまたま突然変異を起こしたに過ぎない、科学の力で敵を退治できるだろうと、大半の人が安易に思っているのではないか。だが、それは真実だろうか。

SERSやMARS等々、最近の疫病の頻発は幸い大惨事に至らなかったが、微生物の突然変異が突然ではなく恒常化していることを示している。普通寄生微生物(ウイルス)は地上の大きな生態系のバランスの中で安定的に一定の宿主に寄生している。それが頻繁に他の生物(人間)に寄生先を変えようとするのは、マクニールのいうように例え人間が微生物の侵入に脆弱な存在であるとしても、もっと巨大な生態系の変動、いわばバランスの破壊が微生物を狂気に駆り立てているのだ。破壊の主犯は人間でなくて誰というのか。真の敵はコロナではなく、新自由主義という謳い文句でグローバルに利潤を追求し生態系を狂わせる人間ではないのか。コロナを敵に仕立てて利益を得るのはこうした産業社会の権力者たちで、私たちはそのフェイクニュースに右往左往していると云えないだろうか。確かにコロナの拡大は局地戦で喰い止めなければならない。しかし、当面の敵を破っても同じ危機は再来する。

温暖化や生態系のバランスなど科学的に実証できないと無視する学者も多いが、真実は細部に宿る。身近な生活の中に目を凝らしてみると何か変な感じ、いつもと違う光景など、私たちを不条理に導く小さな真実が散らばっているのに気づく。

小説「ペスト」も主人公がネズミの死骸に目をとめることから始まる。コロナも自粛という行動変容や人気の絶えた街並みの違和感から不条理が始まる。しかし権力者は細部の真実が大きな不条理に成長することを嫌う。ひたすら自粛を勧めコロナを敵として戦わせようとする。人々は何かおかしいと感じるが、孤立無援で次第に疲弊し差別や絶望に巻き込まれてしまう。するとコロナはそれにつけ込んで病勢を増していく。医療崩壊と社会の分断である。かつて福島で起こった避難の問題も根は一緒だ。フェイクな放射能情報で人々は右往左往し、自粛と同じ無責任な政策で自主避難の果てに自殺者まで出た。

「ペスト」では、市民が市の淵にたちながらも病疫と戦い、信頼と友情を拡げていく。そこに描かれた連帯の基盤は、私たちが忘れかけた目に見えないものや自然への畏敬、妻や恋人や身近な人へのやさしさ、郷土への愛など市民が持つべき当たり前の、不条理に立ち向かう魂魄(こんばく)だ。

今からでも遅くない。私たちは今まで自然を破壊し人の心を孤立させ、不信と金銭欲に貶める原発に戦いを挑んできた。今や世界は死と闇に満ちているが恐れることはない。原発即廃止で鍛えた私たちの魂魄も変わらない。コロナも原発も人間が作った同じ根っこの不条理だと気づいた時、実はすでに私たちは手を取り合って無意識のうちに不条理と対極の世界に踏み込んでいるのだ。そこはコロナがもたらした死や闇を鎮め、自然エネルギーとITで郷土と自然を治癒する世界だ。

私たちが背負っている不条理は権力者がくれるマスクでは到底隠せるものではない。

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電力12社が防護服を10万枚医療従事者に

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みなさまいかがお過ごしですか?
私は、疎遠になっていた近所の友人たちの家を訪ね、門の前で社会的距離を取っての立ち話を楽しんでおります。遠くの友人には葉書を書いています。溜まった絵葉書の整理をしながら旅先のことも思い出しています。政府がいまだに検査を絞っていますので、日本の状況はダラダラと続くと思われますので、愉しむ方法を探しています。ご自身でなさっておられることをお教えください。
メールアドレス:genjiren2017@gmail.com

電力12社が、防護服を10万枚医療従事者に提供すると発表しました。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000182667.html

原自連では、「防護服を医療現場に譲ってください」と電力会社に20日要請書を発送、メディアにも連日メールやSNSで訴え続けてきました。

どこがどのように動いて実現したのかは不明ですが、結果オーライで喜んでおります。

木村の試算では、全国の原発サイトには200万枚以上の防護服があると思います。10万枚と言わず、電力需要も激減している状況の中、不要不急の発電である原発を停止し、燃料棒の冷却などの作業だけにすることを提案します。原発建屋は換気も悪く、作業員は、放射能汚染に加えて新型コロナという感知することもできない見えざる敵との闘いを強いられています

原発での感染も明らかになっており、作業員は連日大きなストレスに晒されていますので、安全面でも危険が高まっていると考えます

尚、原自連が声を挙げた直後、福島第一で防護服が不足という報道が一部ありましたが、これは外で使用する防水性の防護服のことでした。原発を停止すれば、医療現場に大量の防護服を提供することができ、医療崩壊を防ぐ可能性が出てきます。みなさまも是非声を挙げてください。そしてご自身の命を家族の命を友人の命を守ってください。

四国電力に送った要請書を貼り付けます。

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2020年4月20日
四国電力株式会社
取締役会長 佐伯 勇人 殿
取締役社長 長井 啓介 殿

原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟
顧 問 小泉 純一郎
顧 問 細川 護熙
会 長 吉原 毅
副会長 中川 秀直
幹事長 河合 弘之

防護服を医療現場に譲ってください

各地の原子力発電所の作業現場は、換気が悪く、政府の言う「三密状態」にあります。
東京電力福島第一原発の冷却作業現場、汚染水処理現場も同様ですが、これら作業は無人化した場合に再度、原子力災害を引き起こす恐れがあるため、一切を停止することは出来ないと思われます。
しかしながら、汚染水対策作業や炉心の冷却作業等、必要不可欠なものを除く「不要不急」と考えられる作業は、これを新型コロナウイルス緊急事態宣言が終了するまで停止することを要請します。

作業員は、いわば「見えざる敵」である放射能に加えて、新型コロナウイルス感染症の恐怖にも晒されており、極めて強いストレスを感じている人が増えていると考えられます。精神的な重圧は冷静な判断を狂わせることにもなり、私たちは現場の安全管理について危惧しています。

医療の現場でも、マスクだけではなく使い切り医療防護服が枯渇する医療機関が増えており、ゴミ袋や手作りゴーグルで代用したり、大阪府のように雨合羽の提供を呼びかけたり、農家からはビニールハウス用のビニールが寄附されたりと、国全体で医療崩壊をなんとか防止しようと、医療従事者による苦闘が続いています。

これについて、一つの重要なお願いがあります。
原発を保有する電力会社には、放射線防護服の備蓄が大量に存在すると思われます。是非、これを活用し、医療従事者、ひいては国民を守ることに活用することを決断して下さい。
備蓄している放射線防護服を医療機関に提供して下さい。

全国医師会で医療防護服やマスクの不足状況が分かります。厚生労働省は現在、まともに機能していません。本来は感染症対策の最前線に立つべき、内閣危機管理監(新型コロナウイルス感染症対策本部幹事会議長)は姿も見えません。
最速で医療現場に渡るよう、経産省と電力会社で連携して、直接医療現場に譲渡していただきますよう、お願いいたします。

原発ゼロに賛成か否かの立場にかかわらず、いまは一致協力して、コロナという人類の危機に対応すべきだと思います。
(以上)

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「原発とコロナ」連鎖する不条理について

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みなさま、お元気でお過ごしでしょうか?
原自連は毎月、幹事会を行っていましたが、2月から会議での密集を避け会議を中止しています。
アップル社が携帯端末を使っての各国の市民の行動調査を発表しました。公共交通機関の移動量は3ヶ月前との比較で、ローマ・パリは9割以上減少、ニューヨークも9割近く減少ですが、東京は5割にとどまっています。徒歩での移動量もローマ95%減少、ニューヨークは80%減少、東京は62%です。

いくつもの原因が考えられますが、政府がPCR検査のハードルを上げて検査させないため、本当の感染者数が国民に知らされていません。ですから危機感も共有できませんし、休業補償もないため仕事をせざるを得ない人が多いのです。政府は2万件の検査体制を作ると言っていますが、いまだに1日4千件程度です。私は、住んでいる自治体に発熱外来を設置してくれるよう要請しています。みなさまも充分気をつけてお過ごしください。
幹事会のメンバーの小宮武夫さんが原稿を書いてくださいましたので、お送りいたします。

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「原発とコロナ」連鎖する不条理について
――ムルソーからナウシカまで考えることーー
小宮 武夫

外出自粛の重苦しい部屋に、やわらかい春の光が射しこんでいる。奇妙なこのとり合わせは昔どこかでと考えていると、若い頃読んだカミユの「異邦人」。独房に閉じ込められた主人公ムルソーを思い出した。「…そうか世界の市民が皆ムルソーのようになってしまったのか…」と妙に納得してはみたが、何かが変(アプシユルド)だ。壁の中の人が多過ぎる。するとふと、原発事故下しんしんと降る放射能を避けて籠っていた自分が同じ気分だったのを思い出した

壁の外ではかつて「アンダーコントロール」と嘯いていた権力者達が、今度は信用のおけないコロナ感染者数を発表したり、金の話(休業補償など)で右往左往だ。人命にかかわるPCR検査はなおざりに、専門病院の建設など眼中にもない。9年前と同じ不条理が続く。

病と云えば、私は20年以上も前に胃を全摘した。意のままに動く筈の肉体の一部が、死の刃を自分に向けてきたのだ。後でわかった事だが、通常癌細胞は体内で常時生成と死滅をくりかえし、一定の細胞生物としてバランスを保っている。それがストレスや生活習慣の乱れでバランスを崩された時、自己の生き残りをかけて異常な増殖を始める。

疫病も似たようなもので、本来はローカルな風土病として安定した生存バランスを維持している寄生微生物(ウィルス)が、戦争や人の移動、人口の密集などで環境や宿主のバランスを崩された時、宿主を替えたり異常な増殖や伝播を始めると云う。

私の場合は、職場や家族の協力でストレスが除かれ、生活習慣を正すことで癌と折り合い(バランス)をつけることができた。だからコロナの場合も局地戦で感染を喰い止めるのが最優先だが、癌と同じようにミクロの微生物としマクロの人間社会とが、どう折り合えるのかが問われている。なぜならコロナの流行の引き金となったのはここ数10年の人間社会の狂騒だからだ。壁の外の人達が新自由主義やグローバリゼーションでミクロの生態系まで狂わせてしまったのだ。コロナは天から降ってきたのではなく、微生物が生存をかけて宿主を替え人を襲ったのだ。

「風の谷のナウシカ」(宮崎駿)ではないが、この世は腐海に沈んで王蟲(オーム)が跋扈するアニメの世界に近づいているかも知れない。

ムルソーは不条理を引き受けて独房で静かに処刑の日を待つ。しかし私達は文明が生んだコロナと云う不条理を引き受けて、犠牲となっていく多くのムルソーの再生を図らなければならない。

私達の使命はナウシカのようにコロナ(王蟲)を手なづけ、腐海の源たる原発を即廃止しなければならない。替わりに自然エネルギーで地域の産業を再生させ、自然を愛し、生きとし生けるものを慈しみ、死者や目に見えぬものを畏敬する。それがコロナを鎮める第一歩、新しい反グローバリズムの始まりだ。

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歴史の起点として福島を捉え直す

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☆小泉純一郎  講演会 2020年3月15日(日)新潟県柏崎市
延期になりました。

☆小泉純一郎  講演会 2020年3月28日(土)宮城県女川町
延期になりました。

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「歴史の起点として福島を捉え直す」(飯田哲也)
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「歴史の起点として福島を捉え直す」
3.11東日本大震災・福島第一原発事故から9周年、そして10年目にあたって
isep所長 飯田哲也

「3.11」から丸9年、そして10年目に突入する本日、東日本大震災および福島第一原発事故の犠牲になり失われた人々とその遺族の方々に対して、あらためて深く哀悼の意を表します。

今、日本を含む世界の多くの国々は、新型コロナウィルスの急速な感染拡大、いわゆる「パンデミック」で大変な事態となっています。この事態を巡って日本で起きているさまざまな出来事は、まったく異なる事象でありながら、国による国家的な危機管理という意味で、福島第1原発事故後のさまざまな出来事を思い出さずにはおられず、重なり合う要素も少なくありません。

表面的に見ても、マスクと防護服姿という相似性はさておき、トイレットペーパーやマスクの不足は3.11後に水やガソリンが店頭から消えたことを想起させ、社会全体の自粛・緊縮モードで街中がひっそりと感じられるのも3.11後の節電と輪番停電で暗くなった街を思い出させます。組織的にも個人的にも講演会や集会がことごとく中止・延期となり予定がまったく変わってしまい、「社会的な非常時」を痛感することも同じです。

より重要なことは、この国の根底にあるものの共通性です。その第1はこうした危機に際して国(政府や官僚組織)が機能不全を起こしてしまうこと、第2は国民の生命・安全・健康がけっして最優先に置かれないこと、第3は「専門家」が必ずしも信頼できないことです。たとえば今回も、医療の基本である早期発見・早期対応のために不可欠なPCR検査が中国、韓国や台湾などに比べて桁違いに少ないという事態が放置され、それが逆に国が警戒しているはずの感染拡大や医療崩壊のリスクを増しています。福島第1原発事故が日本だけであったのに対し、今回は中国、韓国や台湾など近隣諸国を含む世界で同時に起きているがゆえに、日本の突出した対応のマズさが可視化されます。それでもなお3.11当時は、当時の菅直人首相率いる官邸は、機能不全の官僚や東電、「専門家」に囲まれながら一所懸命に対応したが、今回は官邸主導による後手後手かつ「やってる感」だけを前面に出した対応が事態をいっそう悪化させているように思われます。

福島第1原発事故後にせっかく画期的な「原発事故子ども・被災者支援法」が成立したにも関わらず、現政権が成立して以後、誠実な施行がされないままに放置され、非常時並みに放射線レベルの高い地域への帰還が強制される一方、避難者の住宅等の支援は次々に打ち切られている。そうした現実と、唐突で効果の疑わしい全国一斉休校やイベント等の自粛に対する支援策が乏しい今回の対応や感染の不安を抱えたまま「検査難民」が生じていることは、「国民の生命・安全・健康がけっして最優先に置かれないこと」で通底しています。「ニコニコ笑っていれば100mSvでも大丈夫」と「ミニ武漢」となったクルーズ船への対応を見ても、日本の「専門家」の危うさが共通しています。

エネルギーに話を戻すと、福島第1原発事故は世界史に残る大事故であることは疑う余地もありません。その事故に学んだのは、当事国の日本ではなくドイツを筆頭とする海外の国々で、しかもおりから加速した太陽光発電と風力発電の加速度的な拡大によって、わずかこの10年ほどで今や自然エネルギー100%の未来さえリアルに予見できるようになりました。ところが原発事故の当事国である日本では、今の政権は自然エネルギーの拡大には消極的で、原発と石炭火力を軸とする「旧いエネルギーコンセプト」に執着したまま、世界に背を向けています。

福島第1原発事故は、歴史的な偶然もあって、世界史的なエネルギー転換という「歴史の起点」に位置づけられました。同時に、機能不全を起こしている日本の統治機構や民主主義のあり方を再構築すべき、日本史的な「歴史の起点」にも位置づける必要があると考えます。

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☆小泉純一郎  講演会 2020年3月15日(日)新潟県柏崎市
延期になりました。

☆小泉純一郎  講演会 2020年3月28日(土)宮城県女川町
延期になりました。

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「東海第二原発再稼働を問う『県民投票』実現に向けて

原自連のメルマガをご覧の全国の皆さま、茨城県より情報発信いたします。

茨城県では現在、東海第二原発再稼働の是非を問う「県民投票」実現のための署名活動を行なっています。昨年3月に市民有志が立ち上げた「いばらき原発県民投票の会」が主体となり、多くの市民団体、個人が各地で街頭署名を行うなど日々奮闘しています。

大井川茨城県知事は「再稼働については県民の声を聞いて判断する」としていますし、選挙の際に多くの候補者は再稼働に対する賛否を明らかにしておらず、有権者がこの問題に関して判断を委ねたとは言えないことも県民投票実施をめざす大きな理由です。
詳しくは「いばらき原発県民投票の会」HPをご覧ください。http://ibarakitohyo.net/

さてそこで、茨城県民の方にはまずご署名を、そして県外の方には以下の2つのことをお願いしたいと思います。

1)茨城にご家族、ご親戚、お知り合いなどいらっしゃいましたら、ぜひこの運動のことをお知らせください。そしてご署名をお願いしてください。
1月6日から始まった署名活動ですが、市町村により多少のずれはありますが(選挙がある場合に異なる)3月6日までの2ヶ月間で有権者の2%、茨城の場合約5万筆の署名を集めなければなりません。まもなく一次集約ですが思ったように数字が伸びていないのが現状です。
2)資金面でぜひサポートしてください。寄付やクラウドファンディングにご協力ください。この活動はすべて寄付でまかなっています。準備ですでに150万を費やし、現在はそれぞれが立て替えをしながらなんとか活動を続けているような状況です。今後350万ほど必要になるとのこと、多くの方にサポートをしていただけたら本当に大変助かります。
ご寄付はHPからできます。笠間焼や木工作品などのリターンもあるクラウドファンディングもHPからどうぞ。

原発問題は立地地域だけにとどまらず日本全体、いえ世界規模の重い課題です。
どうかこの2ヶ月間、茨城に関心を持って注目・話題にしていただければ幸いです。規定の数を大きく上回る署名が集まれば、国や県、東海村、原電にも圧力をかけることができます。ぜひ皆様のお力添えをどうかお願いいたします。(茨城県石岡市 増山みゆき)

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☆小泉純一郎  講演会 2020年3月15日(日)新潟県柏崎市

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「原発事故に関する独立調査委員会の設置」要請!

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「原発事故に関する独立調査委員会の設置」実現に向けて
木村 結

放射線量のレベルが下がったとして、原子力規制委員会が、福島原発の調査を再開すると発表したという報道があったため、国会事故調のような独立性の高い事故調査を行うべきと考え、幹事会に提案しました。

世界中を震撼させる過酷事故を起こした日本には、正式な第三者委員会で原発事故調査をし、世界に向けて公表する義務があると考えたからです。

近江屋信広さんと中川秀直さんを中心に文章は練られ、
11月29日には、規制委員会の更田委員長に宛てた要請書を近江屋さんと木村で届けました。

そして、12月20日には元国会事故調査委員会委員長の黒川清さんをオブザーバーに迎えて記者会見を行い、24日には、衆議院に設けられた「原子力特別委員会」の委員を中心に議員会館や党本部を訪問し、独立性の高い事故調査委員会の設置を要請しました。来年も「原発ゼロ法案」成立に向けた闘いと共に設置に向けた要請を続けて参ります。各地で行われている「原発再稼働反対」運動への応援なども行なっていきます。引き続きのご支援をお願い致します。

以下に、国会議員に宛てた要請書の全文を掲載致します。

2019年12月20日
国会議員各位
原発ゼロ・自然エネルギー推進会議
会 長 吉原   毅
顧 問 小泉 純一郎
顧 問 細川  護熙
副会長 中川 秀直
幹事長 河合 弘之

原発事故に関する独立調査委員会の設置などを求める要請
【事故原因調査について】

原子力規制委員会は、東電福島原発事故から8年半経過し現場の放射線量が低下したとして事故原因の再調査に着手しました。

調査の主なテーマとされている、(1)放射性物質が漏れたルート、(2)格納容器の圧力の下げ方、(3)原子炉を冷やす機器の動かし方、についての分析は、東電が事故対策に真剣に向き合っていたのか、検証する点で意義があります。

しかしながら事故の直接的原因の調査としては、津波の前の地震被害により冷却機能を喪失したのではないか、地震に対する安全対策は十分だったのか、解明することが、きわめて重要です。

その点、国会事故調による調査のなかで、2012年2月、委員の提案で「建屋に入って地震被害を調査したい」と申し入れたところ、東電側の虚偽説明により建屋入りが実行できなかったことが明らかになっています。

そのような経緯も踏まえ、国会事故調は、「安全上重要な機器の地震による損傷はないとは確定的に言えない」と報告書に記述しています。

私たちは11月29日、原子力規制委員会に対し、今回の再調査のテーマに「地震被害の状況」を加えるとともに、同委員会の「事故分析検討会」に国会事故調の元委員など第三者の科学者・研究者にも参画していただき、公開による調査を実施するよう強く要請しました。

真実の事故原因をはじめ、より幅広い課題について調査・検討を行うために、また、福島原発事故を決して「風化」させないためにも、新たな独立調査委員会の設置が、今どうしても必要です。

【国会事故調提言の実施について】
国会事故調(時限立法に基づき1年で終了)は、福島原発事故に関し規制当局が事業者の虜(とりこ)になり、規制が骨抜きにされていたことが根源的な事故原因だ、この事故は人災だ、と結論づけ、7つの提言を行いました。

提言(1)の「規制当局に対する国会の監視」については、衆・参両院に会期毎に「原子力問題調査特別委員会」を設置(参院は現在、東日本大震災復興に包摂)してきましたが、審議は不活発で形式的、と言われています。

提言の(2)政府の危機管理体制の見直し、(3)被災住民に対する政府の対応、(4)電気事業者の監視、(5)新しい規制組織の要件、(6)原子力法規制の見直し、については、国会法に基づき内閣府は「国会事故調の提言を受けて講じた措置」を毎年国会に報告書を提出していますが、規制基準や避難計画などについて実効性への疑問点が多々あり、全体を厳しく検証することが必要です。

提言(7)の「独立調査委員会の活用」は国会において具体化の検討がなされていないことは遺憾です。

以上のような現状を踏まえ、7つの提言について国会の責任において実施期限を付した全体の実施計画を策定し、着実に実現していただきたい。
特に国会固有の取り組みとして、以下の3点の実施を早急に行うよう強く求めます。

1.原発事故に関する独立調査委員会の設置を
憲政史上初めての国会事故調は、行政府から独立し民間の科学者・研究者を中心に国政調査権を背景に調査・報告を行い、大きな成果を挙げました。

この国会事故調を引き継ぐ、原発事故に関する新たな独立調査委員会を速やかに設置し、提言(2)~(6)の課題に加え、未解明の事故原因の究明、廃炉の道筋、使用済み核燃料問題、原発問題を含めた今後のエネルギー政策などについて、継続して調査・検討を行うこととしていただきたい。

そうした独立調査委員会の設置がベストであるが、根拠法の定立など時間がかかることを考えれば、次善の方策として、現行の「衆議院原子力問題調査特別委員会」のもとの「アドバイザリー・ボード」(有識者7名の助言機関・黒川清会長)を拡充し、その機関が国政調査権を活用しながら独自に調査・検討を行うという、実質上の「国会事故調再開」もあり得ます。

2.独立調査委員会をすぐに起動できる制度を
わが国の政策形成において、行政主導の「結論ありき」の審議会方式から脱却し、三権分立と民主主義を機能させることを基本に、国権の最高機関たる国会にふさわしい政策決定システムを築くことが肝要です。

そのため国会事故調の貴重な経験を活かし、国会が臨機応変にテーマ別の独立調査委員会を立ち上げられる経常的な仕組みをつくっていただきたい。

3.国会事故調の調査資料の保存・公開ルールづくりを
国会事故調が収集・整理した調査資料の保存・公開については国会事故調法に定めがなく、現在、膨大な資料が国会図書館に保管されています。これらの資料は国民にとって有用であり、また、今後の国会における立法活動や行政監視に役立てるべく、国会において保存・公開のルールを早急につくっていただきたい。
(以上)
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☆小泉純一郎 講演会 2020年1月25日(土)群馬県沼田市
☆小泉純一郎  講演会 2020年3月15日(日)新潟県柏崎市

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自然エネルギー100%のドイツ・ユンデ村で民主主義を考えた

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☆目次☆
自然エネルギー100%のドイツ・ユンデ村で民主主義を考えた (木村 結)

アニメ『天気の子』から解る原発のこと
―どうして私たちは立ち上がるのかー      (小宮 武夫)

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自然エネルギー100%のドイツ・ユンデ村で民主主義を考えた
木村 結

2011年、福島の原発事故を観て脱原発の方針を加速させたドイツ。そのドイツにあって「ユンデ村に続け」と言われた、ドイツのほぼ中央に位置するユンデ村を9月30日に訪問しました。

ユンデ村の名を有名にしたのは、ゲッティンゲン大学の自然エネルギーの地産地消実験に応募したことがきっかけです。

2000年の募集から、村民は何度も何度も話し合いを重ねていきました。自然エネルギーについて、バイオマスについて理解するところから始まったのです。ゲッティンゲン大学とのプロジェクトに参加し、メンバーとなる世帯の名前が重ねられていきました。そして50%としていた目標を大きく超える70%の世帯の賛同で2005年にプロジェクトはスタートしたのです。

村民750人、7軒の農家、牛450頭、豚200頭、森林800ヘクタール、農地1500ヘクタール、年間降水量800ミリメートル、平均気温10.5℃。村民資金は50万ユーロ(1ユーロは約120円)、国からの補助金150万ユーロ、銀行からの借入れは330万ユーロのスタートでした。評議員や技術者、環境専門家、代表者などチームの構成やスタッフ全てが平場で話し合われて決められました。メンバー全員が同額1500ユーロを出資し、ひとり1票を行使できるという公正なルールも決めました。

ユンデ村ではバイオガスが中心で、酪農で出た糞尿に農地で不要になったトウモロコシの茎、雑草を細かくカットしたものなど混ぜて発酵させます。そこから出たガスで発電し地元の電力会社に販売。また余剰熱源でお湯を沸かし全家庭に廻らせたパイプで循環させ寒いドイツの家庭を温めます。

森林は、二酸化炭素を吸収してくれる他、間伐材は木材チップとして、乾燥させてから燃焼プラントで利用されます。ここで出た廃棄物は植物の肥料として使われ、ユンデ村の中での見事な循環ができています。

家畜の糞尿や食品廃棄物、木材廃材などを直接燃焼して蒸気でタービンを回す日本で主流のバイオマス発電と異なり、バイオガス発電は、ユンデ村で行われているように、有機ゴミを発酵させて可燃性のバイオガスを発生させてガスエンジン発電機を回す仕組みのため殆どCO2が発生しません。

また、プラント設備がシンプルなため導入コストも少なく、メンテナンスもしやすく、維持管理も楽なのです。
さらに、太陽光や風力発電と異なり、天候に左右されず、24時間有効利用できることも大きなメリットです。有機ゴミの有効利用になり、ゴミの量が減り、燃焼費用を削減することもできるのです。

ユンデ村は、単独でエネルギーの100%循環ができる点で、実験農場としてピッタリだった訳です。

実は、私たちは、ユンデ村の最後の訪問者だと聞かされます。地元紙の記者の取材を受け、案内のブリンクマンさんと一緒に写真も撮られました。

ユンデ村がスタートしたのは2005年10月。2025年まで20年の計画でしたが、機材などに投資しなければならない事態になり、あと5年のために再び借金をして続けるか、それとも買いたいと名乗りを挙げている企業に売却するか、話し合いを重ねきたとのこと。そして訪問する3日前に、疲れたからリタイアしたいという人々の声を尊重して売却することに決定したというのです。ユンデ村を推薦してくださった方から訪問希望のメールを出していただいてもお返事が来ず、諦めようかと思った時にようやく連絡が来たのですが、まさか最後の訪問者になるとは。大学の研究職をリタイアしてから案内係として事務所を管理していたブリンクマンさんは、この話になると感極まったご様子でした。

今回の旅のテーマは「ドイツと日本の違いはどうして生まれたのか?」
それは、戦争の責任の取り方と、男女格差、それが原発事故を起こしても原発をやめられない日本と、対岸の火事と思わず、原発からの撤退を早め、着実に自然エネルギー導入を進めているドイツの違いとなって現れているのですが、民主主義が国民のものになっているか否かも大きな要因であったことを知ることとなりました。「ドイツではどんなことでも簡単には決めないの」。路上喫煙の煙に辟易して、今回の旅に多くのアドバイスをくださったヘロルド比呂子さんが言った言葉です。吸う人の主張も含め、双方の意見を出し合い立場を尊重して、合議するまで議論を尽くすことを優先するため、法律で簡単に決めることはしないとのこと。

「民主主義は、少数意見の尊重があってはじめて生かされる」と考え、日本での少数意見の尊重が形だけのものになってしまっていることを民主主義の危機だと発言してきましたが、民主主義とは、私が想像していた以上に時間が掛かることであり、少数意見の人をリスペクトできるかどうかを試される制度でもあり、人そのものを鍛えてくれる制度なのだと感じました。

以前から子どもたちにホームルームの時間内で結論を出させる日本の学校教育が様々な問題の根源だと思っていましたが、既に社会全体が、少数意見は言わせるだけ、最後は多数決で決めることを当然だと思ってしまっている、多数で有無を言わせない、効率性を優先する病に、私も蝕まれているのだと思い知ることになりました。

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アニメ『天気の子』から解る原発のこと
―どうして私たちは立ち上がるのかー
小宮 武夫

核時代の戦争に勝者はいない。起こったら人類の絶滅は確実だから。核で敵を威圧する核戦略も下等な茶番劇であることを権力者は重々承知している。今や威嚇の対象は支配下の人民。平和利用というお題目でもっともらしく作られた原発も元を正せば容易に転用可能な核兵器であることはもはや常識である。

その本性が、暴露されたのが日本の第二の敗戦と云われる福島の原発事故。広島以来再び武器として牙を剥き、人々は無抵抗に破れた。

新海監督の新作アニメ『天気の子』は福島以降の私たちの敗戦を考えさせる傑作だ。舞台の東京は、憂鬱な雨が止まず、祈りで晴れ間を呼ぶ異能の少女の物語だ。

この降雨の有様は尋常ではない。おそらく、新海はいまも降りつづける目に見えぬ放射能をこのアニメで止まらない長雨に表現したのではないだろうか。もはや人々の生活に当たり前のように日常化している核の危機。そんな危機感を雨や洪水で映像化したのだ。主人公が天気を祈ることは原発ゼロを祈願することに通じ、やがて主人公たちが事件に巻きこまれ追いつめられていくプロセスは私たちも身につまされる。テロリストでもない普通の若者が排除されていく恐ろしさをアニメは訴える。

しかし、原発とは元々核と同じく人々を拒絶し、内部の人間さえ疑い、ダーティな人殺しの闇を、地球破滅という悪を、秘密と威圧で抱えこんでいる伏魔殿
なのだ。これに立ち向かおうとする者は鼠一匹でも排除されるのだ

前作『君の名は。』で新海は福島の事故を小惑星の衝突に表現をかえる。主人公たちは村民に衝突の危機を訴えながら、時空を超えて求め合い愛を確認しようとする。それはちょうど、突撃に出発する特攻隊員がありったけの愛を恋しい人へ手紙に注いで、死に場所を定めたのと同じだ。
まるで愛する人に対する殉死とでも云える主人公たちの生き様。これ以上の反原発の抗議はあるだろうか。反戦の抗議はあるだろうか

福澤諭吉は150年以上も前に『学問のすすめ』(七編)でこう述べている。政府の暴力に人民はいかに抗するか。最良の策は「一寸の兵器を携えず、片手の力を用いず、唯正理を唱えて政府に迫ることなり」「世を患いて身を苦しめ、或は命を落とすものを西洋の語で『マルチルドム』と云う」。愛するもののため信念を持ち殉死をも辞さない抵抗を彼は唱えている。

まさに新海アニメの主人公の生き様は福沢が唱えた抵抗と共鳴するのだ。
西南の役で西郷が非難轟々と浴びせられた時、福沢ひとり西郷に同情し、また新政府に鞍替えし平然と敗者を捨てた勝や榎本を難じたのも、信念をもって抵抗に殉じる士魂こそ日本の独立に欠けていると、将来を案じたからだ。

敗者(敗戦)に百の魂あり。私たちは殉死覚悟で人を愛し家族を愛し地域を愛し、一身一国を独立させる第一歩、原発ゼロを闘おう。

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☆吉原毅 講演会   11月28日(木)滋賀大学

☆小泉純一郎  講演会 12月1日(日)薩摩川内市
☆小泉純一郎  講演会  2020年1月25日(土)群馬県沼田市
☆小泉純一郎  講演会  2020年3月15日(日)新潟県柏崎市

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