経団連としての方針を決める前に原自連との意見交換を!

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┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓     第33号
2019/2/7

★ 原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟) ★    ★―――――――――★
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《目次》
☆3.11から8年 日本の歩むべき道 小泉純一郎講演会 お申し込みください
☆経団連との公開討論会に向けて(木村結)
☆日本の「エネルギー基本計画」の在り方を明らかにする(楠達史
☆オーストリアの原発を問う国民投票の際、滞在していた同級生からのメール
(三上元)

*3.13講演会のチラシ10部単位でお送りします。
genjiren2017@gmail.com 宛送付先をご記入の上、ご注文ください。
*原自連関連催し物

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<原自連主催>
3.11から8年 日本の歩むべき道 小泉純一郎講演会
を開催します。

挨拶:中川秀直(原自連副会長・自民党元幹事長)
東海第二原発の危険性:河合弘之(原自連幹事長)
講演:小泉純一郎(原自連顧問・元内閣総理大臣)
司会:野中ともよ

3月13日(水)18時30分開場/19時開演/21時終了予定
東京都文京シビック大ホール(文京区春日1-16-21)

入場無料:申し込み必要
インターネット https://ssl.form-mailer.jp/fms/3031bd32597300
FAX:03-6432-0304
おひとり1通ずつ、ご氏名、FAX番号明記の上、お申し込みください。
*返信メール、返信FAXが入場券となります。

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経団連との公開討論会に向けて
木村結
前号のメルマガでお知らせしましたが、昨年末の経団連会長の発言を受けて、原自連では経団連との公開討論会を要請しましたが、事務局は経団連としての基本方針を4、5月を目処に整える準備をしていると繰り返すばかりです。

そこで、経団連としての方針を決める前に原自連との意見交換会をし、それを受けて経団連の方針を決めていただきたいと要請します。2月14日には記者会見を開催し、世論を喚起したいと準備しています。

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日本の「エネルギー基本計画」の在り方を明らかにする
楠 達史

政府は、2014年4月の第4次エネルギー基本計画に続く第5次エネルギー基本計画(以下、「計画」と略称)を2018年7月に策定した。

この「計画」では、「エネルギー政策の要諦は、安全性(Safety)を前提とした上で、エネルギーの安定供給( Energy Security ) を第一とし、経済効率性の向上( Economic Efficiency)による低コストでのエネルギー供給を実現し、同時に、環境への適合(Environment)を図るため、最大限の取組を行うことである(3E+S)。」(「計画」12頁)と謳っている。

電源としての位置付けは、{“発電(運転)コスト”が、低廉で、安定的に発電することができ、昼夜を問わず継続的に稼働できる電源となる「ベースロード電源」として、地熱、一般水力(流れ込み式)、原子力、石炭。}(「計画」17頁)等としている。

このように「ベースロード電源」の選定基準の一つが”コスト”で、”発電(運転)コスト”が低廉であることが選定の要件となっている。しかし、”発電(運転)コスト”は”総コスト”の一部に過ぎないが故に使用には不適で、”コスト”であれば、長期的な”総コスト”の使用が極めて適切である。

次に、エネルギー政策の要諦の前提であるはずの安全性について、「計画」は「原子力発電所の安全性については、原子力規制委員会の専門的な判断に委ね、原子力規制委員会により世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合には、その判断を尊重し原子力発電所の再稼働を進める。」(「計画」19頁)としている。

ところが、原子力規制委員会の判断は以下引用の通りである。原発の(引用)「安全に絶対はありません。」(引用終わり){平成26年10月原子力規制委員会「九州電力川内原子力発電所設備変更に関する審査 ご質問への回答(QA集)」4頁、「―同―審査ご質問への回答(追加分)」8頁}から引用。

この審査では、「原子炉施設の大規模な損壊への対応」として、原子力規制委員会規制基準を設け、「原子炉施設の大規模な自然災害又は故意による大型航空機の衝突その他のテロリズムが発生した場合における体制、手順、教育・訓練及び資機材の適切な整備を要求」している。

これに対し、九州電力は、体制の整備、手順の整備、設備及び資機材の整備の申請を行った。

この九州電力の申請に対する審査結果を原子力規制委員会は、「大規模損壊に対して必要な手順や体制等が適切に整備される方針であることを確認。」{平成26年10月原子力規制委員会「九州電力川内原子力発電所設置変更に関する審査結果についてー概要―」34頁}と記しているが、驚愕を禁じ得ない。

即ち、原子力規制委員会のこの規制基準は、大規模な損壊が発生した場合の対応に係わる規制基準であり、あらゆる事態下での大規模な損壊発生についての焦眉の急である完全な”大規模損壊未然防止”の為の規制基準ではないと言うことである。而して、このような基準では、そもそも原発の存立が依拠する基準となり難い。

原発に対し、再生可能エネルギーは、Safety・Environmentを始めとして前記「3E+S」の観点からも、比較優位に立っている。早期の系統整備、広域的な運用による調整力の確保、蓄電池の活用等を踏まえ、EUで主導的立場にあるドイツの如く、再生可能エネルギーが最重要電源として位置付けられることが、切に望まれて然るべき状況にあると思料される。(新エネルギー新聞より転載)

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オーストリアの原発を問う国民投票の際、滞在していた同級生からのメール
三上 元

1月24日に会った高校の同級生からメールが来た。

Zwentendorf・ツベンテンドルフ原発はウィーンの北西30キロメートル、ドナウ川添いに在り、1978年に完成したが、反対派が増えてきたので、時の政権が、先手を打つ形で国民投票を実施した。勝つつもりだったのに、僅差だが負けてしまった。翌年にスリーマイルアイランドの原発事故、さらにチェルノブイリ原発事故と続き、国民は“それみろ”と欧州の原発反対運動の基礎となったことを誇るようになったようだ。

滞在中に、日本からの客人の案内をしたが、博物館となった原発を見たいという人は1人もいなかったなあと。
フクシマ事故を知ったオーストリアの友達から日本は広島や長崎の経験があるのに原発をいっぱい作ったことが理解できないとの声を聞く。

要点は以上です。日本人は過去の経験から学ぶことができないの?安倍晋三は過去の戦争からも、原発事故からも学ぶことをしない人物らしい。自民党はそのうち変わる、それは 安倍晋三の退任時だと予想する私であり、小泉純一郎さんも同じだと思う.

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【原自連関連催し物】****************************

☆小泉純一郎講演会
2月16日(土)13時
島根県民会館大ホール(定員1,500名)
入場料:500円

☆「原発のない新しい福井へ」
記念講演 中川秀直
3月9日(土)
福井市フェニックスプラザ2階ホール

☆小泉純一郎講演会
3月10日(日)13時
ANAクラウンプラザホテル(新潟市中央区万代5-11-20)

☆小泉純一郎講演会
3月13日(水)19時
文京シビック大ホール(東京都文京区春日1-16-21)
入場無料(詳細は上記にあります)

会場の収容人数が多いところのみ記載しております。

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原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟

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原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)
事務局次長 木村結
〒160-0003 東京都新宿区四谷本塩町4-15新井ビル3F
TEL 03-6883-3498 FAX03-6709-8712
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経団連会長に要望書を渡しました

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2019/1/22

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《目次》
☆3.11から8年 日本の歩むべき道 小泉純一郎講演会 開催します
☆久保田政一経団連事務総長への申入れ報告(近江屋信広)
☆エネルギーの「コペルニクス的転回」(飯田哲也)
☆原発をやめると株価が上がる。日立が証明した。(三上元)

*リーフレット改訂しました。10部単位でお送りします。
*3.13講演会のチラシも10部単位でお送りします。
genjiren2017@gmail.com 宛送付先をご記入の上、ご注文ください。
*原自連関連催し物

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<原自連主催>
3.11から8年 日本の歩むべき道 小泉純一郎講演会
を開催します。

挨拶:中川秀直(原自連副会長・自民党元幹事長)
講演:小泉純一郎(原自連顧問・元内閣総理大臣)
司会:野中ともよ

3月13日(水)18時30分開場/19時開演/21時終了予定
東京都文京シビック大ホール(文京区春日1-16-21)

入場無料:申し込み必要
インターネット https://ssl.form-mailer.jp/fms/3031bd32597300
FAX:03-6432-0304
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久保田政一経団連事務総長への申入れ(2019年1月11 日)報告
近江屋信広

当方(木村・近江屋)より、原自連は右派でも左派でもなく原発ゼロ・自然エ
ネ推進を志す連合組織(全国300団体登録)であり、小泉元総理の全国講演はじめ国民運動に取組んでいることを簡単に説明後、申入れ書を読み上げ。

先方は、会長発言は東京新聞の記事によると思うが、それは真意でない、会長
の説明の仕方に問題があり、原発反対のような勘違いをされているようだ、会長発言に関して今考え方をまとめているところ、と発言。

感想として、会長発言の訂正を含めた文章をまとめ、会長に再度会見させるな
どのメディア対策を急いで進めている感じで、原発政策を見直すべきという中
西会長発言はなかったことにしようとの意図が見え見えだった。2月に経団連
会館で公開討論会を、との当方の求めに対し、「2月」というのは立て込んでいて難しいと述べるにとどまったが、今後も開催の可能性を探って行くことを幹事会で決定した。

(先方の発言概要)
・原発に何千億円投資しても稼働しない。火力にシフトしてCO2が増えてお
りパリ協定の約束を誰が守っていくのか、「原発ゼロ」と言わなくても原発はいずれなくなる。

・自然エネ電気を事業者が作っても電線で運ぶインフラ整備をどこがやるのか、電力事業者も自然エネ電気が増えて引き取れない状況にある。

・基本計画に書かれている原発20~22%、自然エネ22~24%をどうし
ていくのか、エネルギー問題は放置されてきており、この危機意識が強い。

(当方の発言概要)
・インフラ整備について、巨大システムにすると北海道のブラックアウトのよ
うになってしまう。電気の地産地消と分散型電源で解決できる。
・原発はいずれなくなるからと、そのままにするのは危険過ぎる。原発は三井ホームより地震に弱いことは訴訟の中でも明らかになっている。

・電力会社が送電網に自然エネ電気を流させなかったり、九電による自然エネ
電気の出力抑制は嫌がらせに見える。自然エネは「主力電源」と言うならば、格好だけでなく本当に育てようとの経済界の方針を確立し実行してもらいたい。

・世界はエネルギーシフト革命が進展しているのに日本は立ち遅れており、日
本経済の持続可能性は薄っていないか、憂慮している。

・経団連の皆さんと意見が同じ部分もあれば、異なる部分もある。それぞれ資料を作って見解を発表するような一方通行でなく、国民の皆さんに考えてもらう意味でも公開の平場で双方向の話し合いが重要だ、特に「中西会長発言は真意でない」と言われるならば、公開討論の場で真意を明らかにするのが適切だと思う

・日本の今後のエネルギー問題についての公開討論は極めて意義深いので、会
長にお伝えいただき、是非とも実現しましょう。返事をお待ちします、と発言。
なお、ISEPの「自然エネ白書2017」等の参考資料を渡した

<以下に当日お渡しした要請書を添付します>

日本経済団体連合会 会長
中西 宏明 様

2019 年1 月吉日
原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟 会長
吉原 毅

新春のお慶びを申し上げます。
本年の年頭の記者会見において、中西会長は原発について「全員が反対する
ものをエネルギー業者や日立といったベンダーが無理矢理つくるということは
民主国家ではない」「真剣に一般公開の討論をするべきだと思う」と発言されたと報ぜられています。

私たちは、このご発言に全面的に賛意を表します。
私たちは、日本中の脱原発と自然エネルギー推進を目指す約300団体の連
合体であり、エネルギー問題について国民一般の意見を代表していると自認し
ています。小泉純一郎元総理が顧問を務め、多くの企業も加盟しています。

そこでお願いですが、是非中西会長を含む経団連の幹部の方々と私たち「原
発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)」の幹部による討論会を開催させていただきたいのです。
明るく、前向きの真剣なものにしたいと存じます。
また、原発だけでなく自然エネルギー、それとの関連でのIoTなども討論し
たいと考えています。

会場は経団連会館大ホール、日時は2月中を希望します。
お返事を10日以内にいただけると幸いです。
追伸:
当連盟に関しては同封のリーフレットをご参照いただければ幸いです。

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エネルギーの「コペルニクス的転回」
飯田哲也

16世紀、天動説が常識だった世界で、コペルニクスは地動説を唱えた。当初は、異端視はおろか注目すらされなかったが、コペルニクスの死後、ニュートン力学など傍証となるさまざまなデータや理論で補強されてゆき、およそ1世紀を経て、地動説は世界の常識となった。哲学者イマヌエル・カントが「コペルニクス的転回」と呼んだ大転換だ。

今、エネルギーで同じような大転換が起きつつある。地下から掘り出す化石燃料やウランのような環境汚染を引き起こす枯渇性エネルギーに依存した文明社会から、無限・無尽蔵・クリーンな太陽エネルギーによる文明社会への大転換だ。

コペルニクスに戻ると、日本語では天動説・地動説と呼ばれることが普通だが、英語を直訳すれば、天動説は「地球中心説」、地動説は「太陽中心説」となる。となれば、今、エネルギーで起きていることは、文字どおり「地球(地下のエネルギー資源)中心」から「太陽エネルギー中心」への「コペルニクス的転回」のただ中にある。なお、地熱エネルギーは後者の仲間として考えたい。

ところで、地動説への転換は、真実を探求する科学者たちの情熱が原動力となった。エネルギーで起きつつある現代の「コペルニクス的転回」は、もちろん技術や市場も大きな駆動力となっているが、何よりも、エネルギーの自立や持続可能な社会を目指す無数の人々の夢と想いの積み重ねが最大の原動力となってきた。

そう考えると、今起きていることはたんにエネルギー転換に留まらず、産業・政治・社会・文化へも大きな影響を及ぼすことが期待されるのだ。
(新エネルギー新聞より転載)

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原発をやめると株価が上がる。日立が証明した。
三上 元

日立が計画中のイギリスの原発をやめることを、来週の取締役会で正式に決定する、と報じられると、日立の株価が11日の1日で前日3080円が3346円に⒏6%上げた。

日立は昨年12月20日に、スイスABB社から送配電事業を7000億円で買収する、と報じられジリ貧の株価が下げ止まった。1年程前に4500円ぐらいだった株価が12月20日は2800円まで落ちていた。

日立がやる気を見せたことを~投資家は歓迎したのだろう。
株価が底を打って上げ始めた時、原発から手を引く、の報道でどーんと上げたのだ。
取締役会で正式に決定、と数日後には報じられるだろう。そこでまた上がるのだ。

私は今年も、中部電力の株主総会に出る予定なので、浜岡原子力発電所の再稼働を断念します、と決定するなら株価が上がるのです。それを日立が証明してくれたではありませんか!と自信を持って発言したい。

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【原自連関連催し物】****************************

☆小泉純一郎講演会
1月23日(水)14時
二本松市民会館(二本松市榎戸1-92)
入場無料(整理券が必要です)

☆小泉純一郎講演会
2月16日(土)13時
島根県民会館大ホール(定員1,500名)
入場料:500円

☆「原発のない新しい福井へ」
記念講演 中川秀直
3月9日(土)
福井市フェニックスプラザ2階ホール

☆小泉純一郎講演会
3月10日(日)13時
ANAクラウンプラザホテル(新潟市中央区万代5-11-20)

☆小泉純一郎講演会
3月13日(水)19時
文京シビック大ホール(東京都文京区春日1-16-21)
入場無料(詳細は上記にあります)

会場の収容人数が多いところのみ記載しております。

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「国民が反対の原発は作れない」と経団連会長が語った

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《目次》
☆3.11から8年 日本の歩むべき道 小泉純一郎講演会 開催します
☆自主避難者の損害賠償に要求額の10分の1以下の賠償(井戸謙一)
☆国民が反対の原発は作れないと経団連会長が語った(三上元)
*リーフレット改訂しました。10部単位でお送りします。
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<原自連主催>
3.11から8年 日本の歩むべき道 小泉純一郎講演会
を開催します。

挨拶:中川秀直(原自連副会長・自民党元幹事長)
講演:小泉純一郎(原自連顧問・元内閣総理大臣)
司会:野中ともよ

3月13日(水)18時30分開場/19時開演/21時終了予定
東京都文京シビック大ホール(文京区春日1-16-21)

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自主避難者の損害賠償に要求額の10分の1以下の賠償
井戸謙一(弁護士)

(注)
東京電力福島第1原発事故で福島県から京都市内に自主避難し、東電に損害賠償を求めて京都地裁に提訴した40代の男性が賠償金の仮払いを申し立てた仮処分で、京都地裁(佐藤明裁判長)が東電に対し、5月から月額40万円を1年間支払うよう命じた。東電によると、原発事故の賠償で、裁判所が避難者への仮払いを命じる仮処分決定を出すのは全国初という。
この裁判の代理人の井戸謙一さんは昨年より、原自連の賛同人に加わっていただいております。許可を得てブログより転載いたします

夫婦の損害として、一審京都地裁は3000万円を認めたのに、大阪高裁は1600万円に減額しました。減額の主たる理由は、(1)お父さんがうつ病にかかって少なくとも4年3か月は抑うつ状態が継続したことを認めながら、このうち原発事故と因果関係のある期間を2年半だけに限ったこと、(2)うつ病罹患による就労不能損害のうち4割を本人の責任であるとして減額したことです。

(1)について言えば、あとの2年弱の抑うつ状態は何が原因だったというのでしょう。大阪高裁は何の説明もしていません。ただ一般的にうつ病の治療期間は2年以内が95%だと述べるだけです。一般的な治療期間よりも長くかかれば、因果関係を認めないのですか?

(2)についていえば、本人の責任は、「避難先で差別さ れ、それがいたたまれなくて転居し、自主避難を長期継続したこと」だそうです。これが本人の責任ですか? 東電の責任ではないのですか?

原告夫婦は、一審判決の仮執行によって東電から3000万円の支払を受けていました。大阪高裁は、これが貰いすぎであるとして、原告夫婦に1400万円の返還を命じました。「3000万円」というと大きな金額だと思われるかも知れません。

しかし、原告夫婦と子ども3人の世帯は、福島原発事故後、お父さんがうつ病に罹患し、無収入だったのです。一審判決までの4年半、財産を切り売りし、借金と東電からの仮払金で生活していました。東電から支払を受けた3000万円は、東電に対する仮払金の返還、借金弁済等で消えてしまいました。原告夫婦の手元には残っていません。

その夫婦に1400万円の返還を命じることがいかに過酷なことか。無理な理屈をつけ、原告がいかに過酷な状況に陥っても、東電の賠償額を削る、それが大阪高裁判決であり、それを是認したのが、今回の最高裁判決です。
陳腐ですが、「血も涙もない」という言葉 が浮かびます。こどもたちの健康を守るために放射能から逃げ惑い、病に倒れ、辛酸をなめつくし、それでも司法が正義を実現してくれることを信じた原告夫婦に残された道は、破産だけです。

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国民が反対の原発は作れないと経団連会長が語った
三上 元
中日新聞の見出しに
国民が反対の原発はつくれない、経団連会長 発言と書かれている。
原発メーカー日立の会長でもある中西経団連会長が記者団とのインタビューで、そう発言したとのこと。経団連が原発についての考え方を変えようとしているのだ。小さな記事だがこれはニュースだ。

自民党は、夏の参院選で勝つために、原発やめます、を打ち出すかもしれない!

私ごとですが~今日(1月5日)は74歳の誕生日なんです。
CNN の世論調査では 2年後のアメリカ大統領選挙の民主党候補ナンバー1がバイデン前副大統領76歳、2番目にはサンダース前下院議員77歳とか。
私もまだまだ 頑張ります。感謝、

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【原自連関連催し物】****************************

☆小泉純一郎講演会
1月23日(水)14時
二本松市民会館(二本松市榎戸1-92)
入場無料(整理券が必要です)

☆小泉純一郎講演会
2月16日(土)13時
島根県民会館大ホール(定員1,500名)
入場料:500円

☆中川秀直講演会
3月9日(土)
福井市

☆小泉純一郎講演会
3月10日(日)13時
ANAクラウンプラザホテル(市中央区万代5-11-20)

☆小泉純一郎講演会
3月13日(水)19時
文京シビック大ホール(東京都文京区春日1-16-21)
入場無料(詳細は上記にあります)

会場の収容人数が多いところのみ記載しております。

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★団体個人を問わず会員を募集しています。(登録、会費など無料
ホームページからご登録お願いいたします。
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(1)     代表者名(ふりがな) (2)団体名(ふりがな) (3)個人参加者名(ふりがな) (4)電話番号 (5)メールアドレス (6)郵便番号(地域分けに必要です)
問い合わせは下記連絡先にございます。
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トップページはこちらです。
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★当会のリーフレットは以下からダウンロードできます。10部単位での送付も受け付けます。送り先などご明記の上、メールにてご用命ください。
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★原自連は会費をいただかず、寄付のみで運営されております。
領収書が必要な方は、ご送金の上ご連絡ください。
(任意団体のため税金の控除の対象にはなりません)
城南信用金庫 営業部本店 普通預金 849353
原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟

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原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)
事務局次長 木村結
〒160-0003 東京都新宿区四谷本塩町4-15新井ビル3F
TEL 03-6883-3498 FAX03-6709-8712
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原発ゼロ、やればできる

「野党はすでに『原発ゼロ』に賛成なのですから、自民党さえ変わればいいのです。」

東電の津波対策、事故調査委員会報告、新規制基準、各国の規制基準、その他小泉純一郎元首相の記述に合わせた「注」もわかりやすく実に充実しています。

『世界の常識は日本の非常識ー自然エネは儲かる!』

日本の未来のためだけを考え、爽やかに原発ゼロ・自然エネルギー推進を唱えて日本各地を講演と自然エネ支援に奔走している吉原毅氏(原自連会長/元城南信用金庫理事長)が著した日本国民必読の書が講談社+α新書から出版されました。

福島原発事故を期に世界は一気に脱原発・自然エネルギーへと舵を切りました。いち早く脱原発を宣言したドイツはEUの中でも群を抜く経済パフォーマンスを示し、中国の自然エネルギー技術は飛躍的に向上し世界市場でのシェアを拡大しています。

本書は自然エネルギーへの転換が、大企業や国ではなく国民一人一人が恩恵を受け、日本人の明るい未来と幸福がかかっている大転換だとその道筋を詳らかにしています。

書店やアマゾン(https://goo.gl/DDwDkX)でお買い求めください。

日本が小型原発開発という愚策

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┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓     第30号 2018/12/13

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《目次》
☆日本が小型原発開発という愚策(三上元)
☆「星の王子さま」反原発論(小宮武夫)
☆原自連関連催し物
☆リーフレット改訂しました。10部単位でお送りします。
genjiren2017@gmail.com 宛送付先をご記入の上、ご注文ください。

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日本が小型原発開発という愚策
三上元

開発理由として
1、不安定な再生エネルギーをサポート・補完する必要がある
2、プルトニウムを使用し、削減するという世界への約束を示す必要がある
3、地球温暖化防止のパリ協定に従う必要がある
という。

私から反論する。
1、世耕経産大臣は「原発の新設は考えていない」と国会で発言したはずだ。隠していたか?官僚達がコロコロ変わる大臣を無視して動いていたのか、世耕大臣が本当に知らなかったなら、官僚達に怒るべきである。俺の了解を得てから発言せよ、左遷だと。多分知っていたのであろうから、大臣は嘘つきなのでる。

2、最終処分場を決めることができない状態で、原発の新設を発言する無神経な官僚達が経済産業省にウヨウヨ存在するようだ。真剣に核問題を勉強せよ。

3、核の地雷を自国に埋め込むことが、国防の視点から、いかに愚かな行為か、解らないのか!核兵器を持ちたいという意見を持っている人から見ても、プルトニウムは日本にいっぱいあるのだから核兵器はその気になれば日本は核兵器を持つ能力はある。これ以上自国民を殺す核の地雷はいらない。
真剣に国防の勉強をせよ。

昨年9月にワシントンで、小型原発は安価で危険が少ないとの研究をアメリカでは行なっている、と聞いた。既に日本も1年以上前から密かに官僚達は情報交換していたのだ。ビル・ゲイツもそれに投資している、という報道も見た。

世界の原発推進派は、一方で、断末魔の悲鳴を上げ、他方で、しぶとく研究し工作している。油断は禁物。危険で高価な原発は、人類のためにやめよう。

さて万一の時、原発を狙われても、大事故が起きても我が国は滅びない、と考えている国は大きな国土の国である。カナダ、アメリカ、ブラジル、ロシア、中国、インド、オーストラリアの7ヶ国だけ。

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「星の王子さま」反原発論
ー辛口のクリスマスプレゼントにー
小宮 武夫

何年か前のクリスマスの頃、小学校のクラス会があってプレゼントに「星の王子さま」がピッタリという話がでた。そこで意地悪な私は「あれは恋人のもとにせめて魂だけでもと自死する話だよ」とまぜっかえし、君たちの中で愛する人のためなら死んでもいいと考える人は手を挙げようと云ったら30人のうちに、たったひとりしか挙手しなかった。

しかし、作者のサンテクジュペリは本気だった。アメリカでこの本が発売された翌年、地中海上空で敵ドイツ軍を偵察中消息を絶つのである。

20世紀は戦争の世紀と云われているが、彼はちょうど1900年生まれ。14才で第一次大戦が始まり第二次大戦中44才の若さで亡くなる。まさに家族も友人も四散し明日の命さえ保証されない砂漠のような時代を生きたのだ。

砂漠に王子さまを降り立たせたのも、当時の砂漠のような時代状況で自分たちの分身たる王子さまがどう生きるのか(死ぬのか)見極めの実験を、物語の中でおこなって、結局、物語の不死を獲得するために自身も王子さまのように死なねばならなかったのかも知れない。

そんな覚悟にまで作者も王子さまもどうして思い至ったのか。砂漠で出逢った野生の狐が語る。「君がバラをかけがえのないものにしたのは、きみがバラのために費やした時間だったんだ」。“それには忍耐が必要だが、こうして人間は関係を結び絆をつくることができる”と説くのだ。作者は狐の言葉を借りて日常のさりげない時間の蓄積と忍耐が真実の絆と愛を育てることを私たちに伝えている。

この愛の凡庸さはしかし侵されると怖ろしい反抗をひきおこす。サンテクジュペリは平凡な日常が奪われる不条理(戦争)に身をもって反抗し、命を捨てて物語を生かしたのだ。

そこには七十年以上後で起こるフクシマを予言するような記述が多く見られ、思わず彼の戦争に対する本質の洞察力に驚かされる。

まず、降り立った砂漠はフクシマの汚染地域を思わせるし(そこでは狐のような野生動物が跋扈する)人間は宇宙に四散して小さな星のカケラで奇妙な窮屈な旧来の営みを続けている。それは故郷を追われた被災地の人々のご苦労を思わせる。また、さ迷う王子さまはイジメに遭う子どもたちそのものではないのか。

今のフクシマと大戦中の人々の不条理とのこうした符合は原発があの大戦の続きであることの証拠なのだ。今やこの不条理は密かに私たちの生活に忍び込んで隠された戦争なくして生活が成り立たない企みを蔓延させている。たとえば東海第二原発が一旦狂いだせば、私たちは全員「星の王子さま」となって日本と云う砂漠をさ迷うことになる。その時「あなたは愛する人のために死ぬことができますか」。

今からでも遅くない。「星の王子さま」は子ども向けのプレゼントではないのだ。

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☆小泉純一郎講演会
1月23日(水)14時
二本松市民会館(二本松市榎戸1-92)
入場無料(整理券が必要です)

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3月13日(水)19時
文京シビック大ホール(東京都文京区春日1-16-21)
入場無料(申込み方法は後日お知らせいたします)

会場の収容人数が多いところのみ記載しております。

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