ウィランド・ワーグナーさんとの意見交換会報告

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原自連では、毎月定例の幹事会を行っておりますが、講師をお招きして原発や自然エネルギーについての学習をすることがあります。
できるだけみなさまにも共有したいと考え、ホームページにアップしております。
10月は、飯田哲也さんに「自然エネルギーの現状:再生可能エネルギー100%は世界の科学者の主流」をレクチャーしていただきました。40分で世界全体や各国、地域で再生可能エネルギー100%が低コストで実現できる明るい未来に向かっている姿と、日本国内の自然エネルギーに立ち塞がる数々の規制と原発に固執する現状を明確に知ることができますので、是非ご覧ください。「講演:自然エネルギーの現状:再生可能エネルギー100%は世界の科学者の主流」

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11月は、ドイツシュピーゲル誌の元日本特派員のウィランド・ワーグナー氏が日本にいらしているとの情報を受け、幹事会にお招きして意見交換会を行いました。お話の内容をまとめたものを共有いたします。

<意見交換会>
ゲスト
ウィランド・ワーグナー氏 (Wieland Wagner)
ドイツ在住ジャーナリスト、シュピーゲル誌の日本特派員、中国特派員を、20年以上に渡り歴任

ドイツの事情
ウクライナ戦争は、経済戦争であり、産業基盤が崩れる危機を招くドイツはとても暗い雰囲気です。エネルギーの値段はとても上がって、昨年は毎月200ユーロだったのに、今年は倍以上支払っています。近くのパン屋さんが何軒も閉店し、ドイツトップのトイレットペーパーの会社も倒産しました。信号機連立(3党のテーマカラーが赤緑黄のため)は、ロシアのガスをあてにして再生可能エネルギーを促進していく予定でしたが、厳しい状況です。

ドイツは、物作りの国であり、GDPの18%を占めています。フランスは9%であり、アメリカは11%。物作りは多くの電力や熱を使用し、特に熱不足は大きな打撃となっています。その上、バイデン政権はインフレ抑制のために国内生産を優先し、水素社会を進めるために投資を集中させています。ドイツの基幹産業である自動車メーカーなどは、アメリカ国内に工場を移転する動きが加速されている。また水素社会への転換を促進するために欧州各国も投資を集めなければならなくなっているのです。

ドイツは今年末までに原発ゼロを決めていましたが、来年の4月半ばまで延長を決めました。ウクライナ情勢次第ということもあり、長期予想ができないので、更に延長される可能性はありますが、長い延長はできません。何故なら、かつてドイツには17機の原発があり、30%を賄っていましたが、福島の事故を受けて脱原発を決めて原発を減らし続け、今は3機になりました。動いている3機の原発の最後の安全審査は2009年に行われており、安全審査をする機関もなく、新たな燃料棒の手配もできないからです。原発会社も大手企業もコスト面からも延長には前向きでなく、既に会社の方針を脱原発に転換しているからです。

また、最終処分場については連邦議会の決定が必要ですが、候補地はまだ調査段階であり、まだまだ不確定です。更に旧東ドイツのバルト原発は30年前から解体作業が行われていますが、廃炉費用に1機10億ユーロ掛かると試算されており、脱原発は国民的DNAとなっています。更にこのエネルギー危機で自然エネルギーへの期待が高まったのも事実です。ドイツも官僚支配が強く様々な規制や手続きがあり、風力発電の認可は7年位掛かっていますが、それをスピードアップするよう指示が出ているので促進されるでしょう。

ドイツの電力構成は風力23.8%、太陽光12,2%、バイオマス7.3%、水力2.9%、再生可能エネルギーで46.2%に達しており、原発は5.8%。ウクライナ戦争による電力不安から自然エネルギーに転換する動きが加速しているのはプーチンのおかげです。

フランスの事情
フランスは大統領制であり、非常に強い権限が集まっています。ドイツの連邦制と異なり日本同様中央集権国家のため、何事もパリで決められているので日本同様強固な原子力ムラが存在します。今年は56機の原発のうち半分は地球温暖化のため、川が干からびて原発の冷却水を供給できないため停止しています。労働者のストライキもあり、技術者が集まらないこともあり、現在ドイツから電力供給を受けている状況があるのです。

しかしマクロンさんは、新規原発建設や、60年の運転延長を画策中です。ラ・アーグの再処理場には世界最大の中間所蔵施設もあり、強気です。ただ最終処分場が決まっていないのは他国と同じですが、ビュール近郊で調査などが行われていますが、そこは粘土岩で、フィンランドの花崗岩とは異なることが最近問題になっています。

フランスはトリチウムなどを含む処理水を2020年に2週間半にわたって福島で保管されているのとほぼ同量を太平洋に放出しました。テレビでも報道されたようですが、その際フランスで議論が起こっていないことも問題だと思います。運転中の排水も川に放出しており、下流の住民はその水で生活しているので、民間団体は調査しています。

フランスの電力構成は、水力13%、風力7.9%、太陽光2.5%、バイオマス1.9%と再エネ合計で25.3%しかなく、原子力は67.1%(2020年)フランスはイギリスなどで原発を建設していますが、膨大な建設費が掛かっており、投資を集めたいので、EUタクソノミーに原発を加えようとしたと思われますが、私は原発をグリーンエネルギーだとは思っていません。

EU全体でも2030年までに再エネ40%を目標にしていますので、原発回帰になるとは考えていません。EUが一致団結しなければ、アメリカに対抗できないので、とても重要な問題です。(文責 木村結)

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“届かない電報”が予見したもの
―加藤寛先生の原発反対の源流

小宮 武夫

昔、「渚にて」と云う洋画があった。核戦争で地球が滅びる話だが、戦争や破壊の場面は一切なく、放射能が徐々に地球を覆って静かに死を迎える人々の日常を“死者の目”で描いている。印象に残っているのは原子力潜水艦が海底で生き残り、乗組員が死の街サンフランシスコから発せられる正体不明の電波に望みをかけ上陸し、死を賭して発信元をつきとめる場面だ。しかし、そこは風がキイを動かしている無人の通信室だった。死に瀕してでも未知の人と出会うあこがれ、人間の持つ愛の本質が核によって見事に砕かれてしまう。“届かない電報”の悲劇がそこに見てとれる。

三十年前、私は邦銀の駐在先メキシコで大地震に遭遇した。唯一の通信手段だったテレックスが建物崩壊で途絶し、東京では私の死亡説も検討されていたようだ。

勤務が終わった数年後、大学の恩師加藤寛先生を訪ねたところ「あの時すぐ君に電報を打ったけれど返事がなかった。届いたのだろうか?」と、とても心配されておられたのだ。そのお気持ちに触れて私は絶句したままだった。それからは心の中に今も先生の“届かない電報”が漂っている。

その後、日本でも大震災が起こり、原発事故を招いた。そして日本経済も低迷し核を持つ普通の三等国へと転落途上である。加藤先生があえて“届かない電報”を打ち、原発を廃止するよう遺言されたのは単に核が危険だからと云う理由ではない。彼が信奉するイギリスの経済学者ピグーの政策理念“ウォームハートとクールヘッド”が核や原発でことごとく破壊されるからだ。人に対する温かい思いやりと冷静な頭脳こそ政策を実施する者に求められる。しかし核や原子力は地球の大気圏に持ち込めない異世界の制御不能な本性を持っている。その戦慄すべき暴力を文明の利器と偽って物の本質を考えずに、イマ、ココの快楽に関心を向けさせる権力者達。ひとたび核という欺瞞の虚構を組み立てれば欺瞞が欺瞞を呼び、財政も金融も権力者の利益のための方便となり、フェイクニュースとして大量に拡散される。元凶は原発と核だ。SNSにしても本当に相手の心にメッセージは届いているのだろうか。“届かない電報”は今やインターネットの隠された墓場で何百億の怒りに膨張し唸りをあげながら吐口を探しているのではないか。新しいファシズムの温床はそこにあるのかも知れない。

私達が原発に反対するのはそうした嘘に対抗し、まず思いやり(ウォームハート)を持った人間として自立するためだ。自然エネルギー(太陽光)を使って家族や地域で思いやりの世界をつくっていく。すると“届かなかった電報”も少しずつ届くようになる。“新しいファシズム”に対抗する新しい民主主義はこうして脱原発の運動から始まるのだ。

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講演:自然エネルギーの現状:再生可能エネルギー100%は世界の科学者の主流


2022年10月24日
講演:飯田 哲也氏(ISEP所長)
「自然エネルギーの現状」
飯田哲也ISEP所長は講演の中で、世界全体や各国、地域で再生エネルギー100%が低コストで実現できる明るい未来に向かっている姿と、日本国内の自然エネルギーに立ち塞がる数々の規制と原発に固執する現状を明確に対比し提示しています。

再生エネルギー・太陽光・風力・蓄電池・グリーン水素

「第97回国会エネルギー調査会(準備会)」(10月12日/水)にて吉原会長と飯田幹事が報告いたします

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福島原発事故後、与野党の合意の下、原発運転は原則40年、特例で20年延長を認めることが決まっていましたが、岸田政権は国会の審議もなく勝手に運転期間をなし崩しにしようとしています。ウクライナ情勢を見ても、如何に原発が危険な存在であるかを知らされています。原発ゼロの声を弛まなく挙げていかなければなりません。

「国会エネルギー調査会(準備会)」にて吉原会長と飯田幹事が報告を致します。

オンラインで参加できますので、是非ご視聴ください。
以下、国会エネルギー調査会(準備会)の阿部知子議員からのメールを転送いたしますので、
当日時間になりましたら、URLに直接アクセスしてください。

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事務局長 衆議院議員 阿部知子

10月12日(水)の第97回国会エネルギー調査会(準備会);(ハイブリッド開催)のご案内です。

なお、今回は会場都合および、新型コロナ対策のため、入館証をお持ちの方のみ現地参加とさせていただきます。お持ちでない方は恐れ入りますが、zoomでのご参加をお願いいたします。

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原子力政策の現在とこれから
~政府GX実行会議をふまえて~
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日時:2022年10月12日(水)16:00-18:00
場所:衆議院議員会館第1第2会議室 ※ハイブリッド開催
ZoomミーティングID: 817 8656 3035パスコード: 481657
https://us06web.zoom.us/j/81786563035?pwd=SkhoSnNRZndmSWVTMjhUendDbVpkQT09
主催:超党派議員連盟「原発ゼロ/再エネ100の会」/国会エネ調有識者チーム

プログラム(案)
1)   講演:吉原毅様 (原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長)
「原発回帰!?政府の原発政策を問い直す(仮)」
2)   コメント:飯田哲也 (環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長
3・11から11年~原子力と放射能を巡る「偽りの現実」と日本の「倒錯」
3)   説明:経済産業省
4)   参加国会議員・有識者を交えた総合討議・質疑応答

主旨
東日本大震災から11年半、いまだに福島第一原発事故は収束していません。
政府はこの間、「福島第一原子力発電所事故の経験、反省と教訓を肝に銘じて取り組むことが、エネルギー政策の原点。」であり、「再生可能エネルギーの拡大を図る中で、可能な限り原発依存度を低減する。」(第6次エネルギー基本計画)としてきました。
しかし、今年8月24日に開催された政府「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」で突如従来方針を転換。原発の「7基追加再稼働」や運転期間の延長、次世代革新炉の建設による原発の新増設やリプレースの検討などの原発推進の方針を示しました
この背景には、ロシアによるウクライナ侵攻に伴うエネルギー市場の混乱・電力の安定供給への危惧からとされますが、原発事故から11年半経過してもなお、廃炉計画や燃料デブリ取り出し予定は不透明であり、使用済み核燃料処理サイクルも未確立、汚染水処理問題等、多岐にわたる課題が山積みです。
我が国の原子力政策がどこへ向かおうとしているのか。“原発ゼロ・再エネ100”の観点から徹底討論します。

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● メルマガ85号として、『岸田政権は「原発カルト」から脱会し、再エネ100%を目指せ』の声明をお送りしています。
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岸田政権は「原発カルト」から脱会し再エネ100%を目指せ

報道各位

いつもありがとうございます。
ウクライナ侵攻からはや半年、連日ザポリージャ原発の危機が報じられている中、岸田首相の原発依存への前のめりの発言がありました。

原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)は今こそ化石燃料にも原発にも頼らない自然エネルギーを推進すべきであると考え。標記の提言を発表いたします。

元の論文が51頁に及ぶためプレスリリースの訳をを添付いたしますので、是非報道くださいますようお願いいたします。

*原自連の提言(PDF2ページ)をダウンロードする場合はここをクリックしてください。

*フィンランドLUT大学プレスリリース(PDF3ページ)をダウンロードする場合はここをクリックしてください。



8月9日までクラウドファンディングしています! ドキュメンタリー映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』完成!

ドキュメンタリー映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』完成!
(プロデュース:河合弘之弁護士 監督:小原浩靖)
内容
2014年、関西電力大飯原発の運転差止命令を下した樋口英明元裁判長が定年退官を機に始めた脱原発運動と原発の危険性を指摘する”樋口理論”を映像化。また、被災地福島で放射能汚染によって農業を廃業した近藤恵(けい)さんが、東京ドームの面積を超えるソーラーシェアリング農場と共に農業を復活させる様子を描いています。
2022年9月東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開。
ホームページ
全国の劇場に届けるための宣伝費を募るクラウドファンディング
8/9 23:59まで開催しています。
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監督・小原浩靖プロフィール
1964年大阪生まれ。大阪芸術大学卒。
TV-CMなど映像広告を企画・演出し作品数は700本を超える。
河合弘之監督の映画『日本と原発』『日本と原発 4年後』『日本と再生』では、脚本・編集・監督補を拝身風太郎の名義で務める。
2020年『日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人』で映画初監督。
第26回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞、
第38回日本映画復興賞奨励賞を受賞

欧州議会がEUタクソノミーに原発とガスを加えることを決定!

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*EUタクソノミーに原発とガスを加えることを欧州議会が決定
*‘原発反対’はガンジーに聴け! 「塩の道」から「電気の道」へ 小宮武夫
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EUタクソノミーに原発とガスを加えることを欧州議会が決定
原自連では、欧州議会が、「原発・ガス」を投資対象に含めないよう活動してきましたが、欧州議会は7月6日認める決定をしました
6月14日欧州議会の環境委員会と経済金融委員会の合同委員会では、「EUタクソノミーに原発とガスを含めることに反対76票、含めることに賛成62票でしたが、本会議では、反対278票、賛成328票(棄権33票)となってしまいました。
ウクライナ侵攻によるエネルギー不足を名目にした、原発とガスを「グリーン」だとする欧州議会の決定を許すことはできません。
オーストリアの環境相は7月13日に提訴を表明し、支援を募っているとのことです。今後も注目していきたいと考えます。

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原発反対’はガンジーに聴け! 「塩の道」から「電気の道」へ

小宮武夫

ウクライナ侵攻時、プーチンは「ナチを制圧するのは蠅を押しつぶすようなもの」と侮蔑を込めて嘯いた。

私も戦後間もなく父の田舎で、群がる蠅を手で掬っては、捕らえ羽をむしり取って遊んだものだ。だからプーチンの言葉に幼児の残虐とは程遠い悪魔の声の不気味さを覚える。

しかし、ウクライナはもっと大人で、先のクリミヤ戦の教訓から、西側が唱える自由とか人権とか云うお題目が、実は蠅の羽のように何の頼りにもならないことを知っていたのだ。今度の戦いでウクライナが善戦しているのは、人々が電気や通信網を二重三重にアメーバ化して情報戦では敵に負けない周到な準備を「電気の道」に注いだからではないだろうか。

ガンジーがインドを植民地支配から独立に導いたのも無抵抗主義や哲学ではなく「塩の道」というネットワークの構築にあった。当時塩の専売から巨利を得ていた植民地システムに「塩の道」で対抗したのだ。道すがら簡便な製法で地域の塩の自給自足を図る地味な運動が次第に巨大な賛同者のキャンペーン行進に盛り上がり「塩の道」が変革の起爆剤となった。

「塩の道」と「電気の道」には共通点がある。それは蠅の羽のような薄っぺらなお題目に人が心を動かされたからではなく塩や電気という‘生きるための礎’を権力者から人々の手に取り戻そうという‘道’(システム)であることだ。人格も尊厳も人権もこの礎を権力者に支配されたまま、それを知らぬ振りをして唱えたところで蠅の羽ほどの価値もない。

物には物で対抗する、塩には塩を、電気には電気を、である。そこで初めてシステムが物を云うのである。権力者は金と力に任せて物(この場合塩や電気)を支配し、レントシーキング(ぶったくり)で巨利を得ようとする。ガンジーもウクライナも、人々は塩や電気をシステムを使って地域の自給自足のために、地域の自立のために敵と対抗する。その時初めて人は塩や電気を自分の作ったものとして自分の分身と感じ、地域の人同士がその共同作業から連帯と人間性を回復していく。‘人’となる感動が社会を変えるのだ。

日本の原発反対運動も反核運動も、もしそれが停滞しているとすれば、それはプーチンの罠に陥っているからではないか。お題目の羽をブンブン震わせているが、ひとたび会社員の心の内をのぞけば、例えば東電の社員のどれほどの人があの惨事に心を痛め反省心から会社を変えようとしているのか。まさしく会社主義の日本社会がプーチンの云うナチスになってしまってはいまいか。

もし地域を愛し、日本を愛するなら「電気の道」はすぐそこにあるし、現に地方で自立して、自然エネルギーを興して作物を育て、地産地消を実践している人々も出てきた。都会に住んでいても自分の家の屋根に太陽光パネルを貼ることでエネルギーを自分の支配下に置くことも可能となった。「電気の道」がやがて「塩の道」のように福島を目指す大キャンペーン行進になるのも夢ではない。

プーチンにファシスト呼ばわりされないでこの国を守るのは。決して核兵器や原発ではない。ウクライナ侵攻で垣間見えた「電気の道」こそ、私たちがガンジーの「塩の道」から見倣うべきことなのだ

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「東電株主代表訴訟」に歴史的な判決

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*「東電株主代表訴訟」に歴史的な判決
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「東電株主代表訴訟」に歴史的な判決
7月13日、東京地裁民事8部で出された「東電株主代表訴訟」の画期的な判決は、連日報道されましたので、歓喜した方も多かったことと思います。原自連の幹事長河合弘之、賛同人海渡雄一が弁護団共同代表を務め、事務局次長木村結が、原告事務局長を務めて11年闘ってきた裁判です。報道では、細切れにしか弁護士や原告の発言が紹介されていないため、こちらで紹介させていただきます。
判決文の要旨、全文などは東電株主代表訴訟のHPをご覧ください
朝倉裁判長と川村、丹下裁判官が7ヶ月掛かったと発言した600頁もの判決、私もゆっくり読もうと思っていますが、NHKのNEWS WEB が被告についても詳しく報道し、多摩大の田坂広志のコメントも紹介されていますので、URLを貼ります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220713/k10013715511000.html

2022年7 月13日
東電株主代表訴訟原告

11年間共に闘ってきた原告、そして弁護団と健闘を称え合いたいと思います。更に33年前から東電の株を購入して株主総会で脱原発提案を訴え続けてきた東電株主運動のメンバーに感謝します。何度も挫けそうになりながらも東電の杜撰な経営を許してはいけない、首都圏の電気を作るために福島や新潟の人々が危険にさらされている現実を変えなければいけない、と闘ってきました。株主にしかできない株主代表訴訟を提起し、原発事故を引き起こした旧取締役5名の社会的責任を追求することができたのを嬉しく思います。

どのような技術でもヒューマンエラーはありますが、原発はひとたび事故を起こせば取り返しのつかない被害を生命と環境に与えます。そのような原発を運転する会社の取締役には、他の会社とは比較にならない大きな責任が伴います。その重責を担う覚悟を持たない者は、責任を取れない者は取締役などになってはいけないのだということを示していただいたと考えます。

判決をいただいた朝倉裁判長と川村、丹下裁判官にも感謝申し上げます。証人席に立った専門家や被告に対して詳細にわたる質問をしていただき、想定問答を繰り返してきたであろう被告たちが言葉に詰まる場面もあり、聞き応えのある尋問を展開していただきました。特に、「水密化」が造船や潜水技術として古くから確立された技術であり、津波対策として簡単にできる水密化すらしなかった東電の危機意識のなさ、予測能力のなさ、5人の取締役の明らかな任務懈怠が浮き彫りにされました。ちなみにこの「水密化」は6月17日の原発被害者訴訟の最高裁判決で、後知恵だと唾棄されたのです。裁判官の資質が、自分の知識を常に疑う真摯な公平性が裁判官にとっていかに大切かを知る判決でした。

また、長きにわたった裁判の中、原告が提出した事実経過表に被告側の主張も書き添えて主張の違いをひと目でわかるように提案してくださった大竹裁判長にも感動しました。公正に裁判していただいたことを感謝しています。

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東電株主代表訴訟弁護団

本日東京地裁民事第8部(商事部・朝倉佳秀裁判長、丹下将克裁判官、川村久美子裁判官)は、東京電力の株主らが、東京電力に代わって、元役員の善管注意義務違反によって、福島原発事故を発生させたとして、東京電力に与えた損害についての賠償を求めていた「東電株主代表訴訟」について、原告らの請求を認め、被告勝俣、清水、武黒及び武藤に対して、連帯して13兆3210億円の損害賠償の支払いを命ずる判決を下した。

判決は、まず、原発を設置、運転する会社は、最新の科学的、専門技術的知見に基づいて想定される津波により原発の安全性が損なわれ、炉心損傷ないし炉心溶融に至り、過酷事故が発生するおそれがある場合には、これにより生命、身体及び財産等を受け得るものに対し、当該想定される津波による過酷事故を防止するために必要な措置を講ずべき義務を負うと判示した。このように、原発には過酷事故の危険性があり、それがゆえに万が一にも事故を起こさないようにしなければならないことを正面から認めている。

そして、政府の地震調査研究推進本部が2002年7月に示した、三陸沖から房総沖の日本海溝沿いで、過去400年間に3回大規模な津波地震が発生し、このような津波地震が福島県沖でも発生し得ることを指摘した長期評価には、津波対策の実施を基礎づける信頼性があったことを認めた。のみならず、津波堆積物調査に基づく貞観津波の波源モデルについての知見についても信頼性及びこれに基づく予見可能性を認めた。

また、判決は津波対策の実施によって、事故の結果が回避できたかどうかについて、津波の浸入を防ぐための防潮堤などの大規模な津波対策を講ずるためには、ある程度時間がかかるとしても、運転を継続するためには、速やかに津波による浸水を防ぐための水密化など措置を講ずる必要があり、このような工事は可能であったと判断した。このような判断は最高裁判決における三浦判事の少数意見と軌を一にするものである。

このような判断は原告らの立証だけでなく、裁判所自らが被告らへの綿密な補充尋問を行い、福島第一原発における現地進行協議を実施した結果にもとづき、確信をもって判断されたものである。

被告武藤、被告武黒及び被告小森は原子力担当役員として、平成20年~平成21年には、推本の長期評価にもとづく津波対策が避けられないものであることについて、説明を受けていたのであり、津波対策を講じなかったことは任務懈怠に該当すると認定した。

被告勝俣及び被告清水は、平成21年2月の御前会議における吉田部長の発言にもとづいて、対策を命ずることは可能であったとして、責任を認めた。

6月17日に最高裁で不当判決が出された直後であるにもかかわらず、福島第一原発事故を引き起こした東電及び被告らの過失を正面から認めたことに対しては、敬意を表したい。そしてこの判決は、現在東京高裁において弁論再開の可能性がある東電刑事裁判の審理と結論に大きな影響を及ぼすものである。

この判決は、福島原発事故の原因に関して最も包括的な証拠調べを実施し、これにもとづいて判断されたものである。被告らは、原発事故によって甚大な被害を多くの住民に与えたことについて少しでも反省する心があるなら、住民に対して深く謝罪をし、この判決に対して控訴することなく、これに従うべきである。
右声明する。

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