買い取ろうにも原発に融資する銀行がない

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★メールマガジン★☆★☆★☆★☆★☆★
  ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓     第19号 2018/4/12
  ★ 原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟) ★    ★―――――――――★
  ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛     http://www.genjiren.com
★☆★☆★☆★☆★☆★メールマガジ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
★このメールマガジンは、原自連の登録会員の皆様に配信しております。
 配信停止ご希望の方はお手数ですが、ご連絡ください。
★転送大歓迎ですが、個別情報を切り取っての使用はご連絡ください。

《目次》
☆自然エネルギー時代へ、2つのニュース(三上元)
☆原発、その“子殺し”の起源について(小宮武夫)
☆吉原毅の書籍から<1>
☆原自連関連催し物&出版

‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡

自然エネルギー時代へ、2つのニュース
幹事 三上元(前静岡県湖西市長)

原発よ、さらば。自然エネルギー時代へ急速に向かう。という事を示す2つのニュースをお伝えしたい。
1つ目はソフトバンクが、サウジアラビア政府と組んで、200GW・原発200基相当の太陽光発電に21兆円の投資をする、というもの。

原発1基は1兆円の投資、ウランという燃料費も、注意深い運転という人件費も大きい。太陽光発電なら、投資が21兆円・10分の1、燃料費はタダ、人件費はほとんどいらない。だから1kwh3円~5円という発電コストだ。

2つ目はHIS、ハウステンボス。投資しているサウルテクノロジー社が開発した太陽光発電パネルは、超薄型で量産すると、4分の1のコストを予定しているという。結論は、原発を続ける理由は全くなくなった、という事だ。原発推進派とは、10年先を読めない人々、石頭、アヒル頭、不勉強 と名付けよう。

この秋の自民党総裁選挙に、石破茂を担いで河野太郎、小泉進次郎が支える。争点はズバリ原発。これなら、安倍晋三の人柄が信用できない理由で内閣を支持しない自民党支持層を結集できる。

‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡

原発、その“子殺し”の起源について
賛同人 小宮武夫(ウエルフェア株式会社代表取締役)

人生の終わりを察知したとき人は癒しを求め記憶を改変したり幻覚を呼び込んだりする。それは格闘士が痛打を浴びて全身に苦痛が広がる前に、起死回生のパンチで敵が倒れるイメージをつくり、素早く自身をそのイメージの中に投げ込む技と似ている。

長崎で5才まで育ったノーベル賞作家イシグロにとって、親族から引き継いだ核の見えざる傷は、原爆など無縁な異国で成人するにつれ、だからこそ二十七、八才の若さで、彼を人生の終局とも云える淵に立たせてしまったのではないか。破滅から逃れるには幻覚でもよい、記憶の彼方から揺籃地長崎を創生しそのイメージの中に格闘士のように自身を投げ込むことが必要であったのだ。彼の処女長編、「遠い山なみの光」はこうした核との生きるか死ぬかの闘いで生まれるべくして生まれた創作と云えよう。

物語は英国人と結婚した主人公エツコが、前夫との連れ子を自死させてしまった心の傷から、前夫と暮らした戦後間もない長崎を回想し、今住む英国郊外と舞台を交差させて展開する。その中身は“子殺し”の話である。彼女も原爆孤児で殺されかかった側でもあり、因果の連鎖は多岐に拡がっていく。

例えば、自室で数日間ぶら下がったままでいる連れ子ケイコ。長崎の友人サワコが語る戦火の川に赤ん坊を沈める女の話。そのサワコは米人との再婚に邪魔となる娘マリコが飼う子猫を川に沈め殺す。木からぶら下げられる幼女の連続殺人事件。エツコが度々幻視するブランコで遊ぶ幼女。

舞台の長崎はノアの箱舟の洪水の跡のように不衛生な汚泥水が溜まり、近くの中川も川向こうはあの世でもと思わせるように暗く濁る。こうした長崎の情景は何かしら被災地福島の姿を彷彿とさせる。更に全国の原発所在地で核の危険に身を晒しつつ暮らしている人々と子殺しに思い悩む主人公達も重なり合う。

作者は原爆の悲惨さをこれ見よがしに描くのではなく、原爆後の世界の“子殺し”の恐ろしさを丁度絵画の余白を描くように淡々と鬼気に迫る。一方、日本の日常もその鬼気に勝るとも劣らぬ。子殺しはイジメや甲状腺ガンで魔手を拡げ、人ごとのように嘘ぶく権力者の前で傷つき死に追い込まれる人々の姿は若き作者と同じだ。

主人公エツコは母サチコに疎まれるマリコに希望を託す。彼女が犠牲となった亡霊や異界に橋を架ける真心を持っているからだ。躊躇するマリコに闇を見すえ世界を切り開くようエツコは激励する。

「どうしてそんな顔でわたしを見るの。わたしが怖いことなんかないでしょ」自身も殺すか殺されるか“子殺し”の闇を生き抜くエツコは、足に絡まったと云う自死用の縄を手に翻して闇を睨み返す。私達も自身の再生の為にこう叫ぼう。「子殺しは私達の罪ではない!」そして我が身を故郷のイメージに投げ込もう。

‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡

吉原毅の書籍から<1>

オンエア前の打ち合わせで、私は古舘さんやスタッフに確認した。
「好き勝手にしゃべってもよろしいのでしょうか」
快諾を得た私は、違和感を覚えていた三大経済団体についてコメントした。

「経団連、経済同友会、商工会議所は、原発ゼロは現実的でないと言う誤ったメッセージを出している。もし原発が現実的というならば、経団連の加盟企業は電力会社から原発を買い取って、自分たちで運営してください。もちろんそんな危険なことができるわけがない。自分たちができもしないことを、人に押し付けるとは無責任極まりないですね」

さらにこう付け加えた。
「なぜ運営できないかというと、買い取ろうとしても原発に融資する銀行がないからです。原発はコストも高く、危険であると銀行もわかっています。国家が保証しないとわかった以上は、絶対に貸しません。いまの原発は、最終的には国民に巨額のツケを押しつけることを前提としているから、かろうじて成り立っているんです」

スタジオは水を打ったようにしんとしてしまった。番組終了後、古舘さんやスタッフに「誰も私のコメントに反応してくれませんでしたけど、大丈夫でしたか」 と冗談交じりに尋ねると、スタッフの一人からこんな言葉が返ってきた。

「吉原さんが言う分には構わないんだけど、番組として私たちが言うと……何せ番組のスポンサーは経団連加盟企業なので」
マスメディアも苦労しているんだな。そう思わずにはいられなかった。
『原発ゼロで日本経済は再生する』より抜粋

‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡

【原自連関連催し物】********************************

☆『決断の時』――トモダチ作戦と涙の基金―― 小泉純一郎著
集英社新書(864円)
https://www.amazon.co.jp/決断のとき――トモダチ作戦と涙の基金-集英社新書-小泉-純一郎/dp/4087210197

☆小泉純一郎元総理講演会
わたしたちの未来を語る
2018年4月14日(土)13時から
会場:茨城県民文化センター大ホール
http://www.ibarakiken-bunkacenter.com/access/index.html
お問い合わせが殺到しており、お入りになれない状況も予想されております。お早めにお出かけください。

 

☆三上元さん講演会「原発から卒業!」 映画ダイジェスト版上映も
5月11日(金)10時 モリシアホール@千葉県津田沼市

☆吉原さん講演会「自然エネルギーで世界は大発展」
6月10日(日)14時 赤羽会館大ホール@東京都北区

☆吉原さん講演会「脱原発・自然エネルギー」
6月16日(土)14時 港北公会堂@大倉山

*************************************
★団体個人を問わず会員を募集しております。(登録、会費など無料)
以前登録していただいた団体で、メールアドレスのご記入がない団体が多数ございます。下記にご連絡ください。
genjiren2017@gmail.com

(1) 団体名(個人名) (2)フリガナ (3)郵便番号 (4)住所 (5)担当者名(個人は不要) (6)電話番号 (7)メールアドレス
登録フォーム、問い合わせは下記にもございます。
HPトップ右端「連絡先」からお入りください。
http://www.genjiren.com

★当会のリーフレットは以下からダウンロードできます。10部単位での送付も受け付けます。送り先などご明記の上、メールにてご用命ください。
http://genjiren.com/pdf/leaflet_genjiren.pdf

★原自連は会費をいただかず、寄付のみで運営されております。
城南信用金庫 営業部本店 普通預金 849353
原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)
事務局次長 木村結
〒160-0003 東京都新宿区四谷本塩町4-15新井ビル3F
TEL 03-6883-3498 FAX03-6709-8712
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★