核ゴミで揺れる北海道寿都町で小泉元首相が講演

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┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓     第61号 2020/11/09
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11月3日小泉純一郎講演会が核のゴミ候補地選定の文献調査に手を挙げた北海道寿都町で行われました。

北海道寿都町の「子どもたちのために核のゴミのない寿都を!住民の会」からの要請に小泉さんが幹事会の席上即座に応えて実現しました。当日1時間前から寒い体育館で待つ町民の皆さんのために、急遽吉原毅さん、河合弘之さんが小泉さんの講演の前に原発問題について5分ずつお話しました。

道内だけでなく東京からもメディアが詰めかけ、全国ネットでも夕方のニュース、夜のニュースと繰り返し報道されましたのでご覧になった方も多かったと思います。

参加者は420名で9割は寿都町民とのことです。残念ながらご夫婦で招待した町長は参加しませんでしたが、地元の電気屋さんがボランティアで行っている町民テレビはほぼ全ての家が登録しており、同時視聴もできますし、町民の会のブログでも録画視聴が可能だとのことです。

隣接する黒松内町の町職員が町長の代理で最終処分場に反対の立場で参加、風評被害も含めて被害を受けるのは隣町も同じなので話し合って反対に転じてもらう努力を重ねるから、東京の人々も支援を続けて欲しい、と話してくれました。

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私が反原発の絵を描く訳
―星の王子さまから考えるー
小宮 武夫

数年前、ある女性グループが企画するイベントで30人位の聴衆を前に「星の王子さま」の話をしたことがある。愛する薔薇を助けに自死までして、彼女の住む星へ飛んで行く王子さまのありように「あなたも愛する人のためなら死んでもよいと思いますか」と講話中ふと問いかけてみた。するとぎこちなく手を挙げた人が一人だけで、期待を裏切られた。

「星の王子さま」は可愛らしいその姿で人気だが、作者サンテクジュペリの純愛への心意気はもう私達の心には響かないようだ。その発端はあの福島の原発事故ではないだろうか。放射能という目に見えない敵が周囲に潜んでいることがわかり、更に目に見えないコロナウィルスが追い討ちを掛けた。目に見えない敵から逃れる術は見える世界にはなく、電波がつくるデジタル空間しかない。こうしてリアルからデジタルへの人々の避難が始まる。リアルの世界は丁度福島の被災地のように荒れ果て、愛も恋も仕事も、そして病や死までがすべて携帯やパソコンに納められる。そして孤立する人々

「愛する人のために死ねますか」と問うてもこうした背景から考えると返事がないのは無理もない。デジタル空間に逃げ込むことで私達はリアルな“もの”とのやりとりを失い、自身の生身を置き去りにして生の愛も失ってしまった。丁度砂漠を一人さまよう星の王子さまだ。

核産業(兵器や原発)と巨大IT企業が席巻するこの世界で捨てられた“もの”たちはしかし反抗を始める。コロナパンデミックも原発事故も温暖化もすべて生態系を乱され原子核を破壊され気象条件を変えられた“もの”たちが必死で均衡を取り戻そうとする地球の悲鳴だ。

だから危機は権力者まかせにせず私たちの基本から変えていく必要がある。
子どもの頃を思い出してほしい。子どもは石でも虫でも木の葉でも身近な“もの”に興味を抱く。目をらんらんとさせ集中する姿は、人間が太古から保持してきた“もの”への畏敬、電流が走るような“もの”との交感を思い起こさせる。それがアルタミラの洞窟などのように、人と“もの”がリアルに対峙し互いの魂や感動を交感する絵画の源点となっていく。やがて近代に入って産業が“もの”を制圧する危機が到来すると、世界から“もの”を取り戻し復権させる運動が起こり「近代絵画」として多くの名作を産んだ。

私たちが原発即時撤廃、自然エネルギー推進を叫ぶのも、これ以上権力者がレントシーク(静かなぶったくり)を続けていくとやってくる危機が目に見えるからだ。“もの”たちの死滅だ。

しかし、危機を脱するのはそう難しいことではない。
まず巨大ITのデジタル空間に埋没してしまった人にリアル世界が見えるようにする。絵画はものを見つめることから始まる。それが愛に通じる。ちょうど恋人の瞳の奥まで覗きこむことで愛が成就するように。ものを見つめものを愛することが絵画の基本だが、それこそデジタル空間からの脱出の近道だ。目を曇らせたのは巨大IT企業の策略だ。周囲に目をやればものたちが光のさざめきとなって私たちに電流を送る。

こうした絵画の働きは原発反対運動と相乗効果を生む。故郷を荒廃させる原発を撤廃させ自然エネルギーでものを育てものを取り戻し暮らしを再建する。一方絵画では人とものを交感させ、ものが生気を取り戻し人も生き返る。二つの両輪が動き出す。反原発絵画の誕生である。そしてサンテクジュペリが星の王子さまに託した熱い思いも生き返る。今王子様は福島で一人さまよっているかも知れない。

<ご案内>
小宮武夫さんの個展が以下の日程で開催されます。
期日:11月20日(金)―12月1日(火)25日(水)は入れ替えのため休廊
会場:ギャラリー青羅(銀座松屋裏昭和通り手前)
東京都中央区銀座3-10-19 美術家会館1F
https://www.enjoytokyo.jp/museum/spot/l_00016867/

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