ドイツ:原発の停止に関して、政党間の争いはなくなりました。

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  ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓     第26号 2018/09/26

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《目次》
☆ドイツ視察報告(1)                              加藤秀司
☆小泉さんと対談 ――小泉さんの発言を整理すると――     三上元
☆原自連関連催し物

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ドイツ視察報告 【1】

9月3日~10日に本年3月以来のドイツ・エネルギー視察に行って参りました。ポイントを絞ってレポ-トいたします。

(1)     原発の停止時期が延期?
ご存じのとおりドイツでは2022年の原発廃止が決定しています。現在稼働している原発は7基ですが、この春停止の時期を延期するのではないか?という報道がありました。その真偽をヘッセン州の経済振興公社でのヒアリングで確認をしたところ

「南部のバイエルン州(7基中の2基が稼働中)等は、原発廃止に強い抵抗を示しているのは事実。しかし原発停止の時期が変わることはない」と明言。この点は他の場所でも同じ回答でした。
「原発の停止に関して、政党間の争いはなくなりました。全ては2011年の福島原発事故が起点です」

因みにドイツの原発の廃炉予算は当初は、1基200億円のオーダーだったらしいですが、その後1500億円に見積変更されました。しかし既に進行中の廃炉費は周辺の配管や建屋から放射性物質を除去したレベルで1000億円を超えており、肝心の炉内はこれから。あと500億円では到底済まないだろう、とのこと。作業期間も既に20年を超えています。更に因みに日本の原発の廃炉見積費用は1基150億円です。

(2)     自然エネルギーで200%?
ドイツでは2050年で80%~95%のCO2削減が国として決定されています。そして自然エネルギーの占める電力の割合が、今年1月~6月で初めて40%を超えました。

これは自然エネルギー推進派の中で合意されている目標として、今電力で賄われている分野以外の、熱や交通に必要とされるエネルギーまでを自然エネルギーで賄おうとする「セクターカップリング」というものがあります。

簡単に言いますと、
熱=お湯や温水ヒーターのための熱を、太陽光等で余った電力で電気分解して取り出した水素をガス利用するもの。これをパワートゥガス、と言います。
交通=太陽光等の電力を燃料とした電気自動車と、太陽光や風力の電力で同じく水を電気分解して取り出した水素を液化燃料化して飛行機の燃料にするもの。これをパワートゥリキッドと言います。2050年の実用化に向けて動き出しています。

また、これは現地で聞いた推察ですが、サウジアラビアの砂漠地帯で同国とソフトバンクが超巨大メガソーラー=200GW=面積にして50km×50km!に取り組みますが、この目的も単に発電だけではなく何らかの燃料を創り出すためではないか?とのこと。化石燃料マンセーの国が凄まじき変化だ。

こういったこれまで電力では賄ってこなかった部分をも自然エネルギーで賄おうとすると、自然エネルギーで200%分のエネルギー量が必要となり、今の約5倍!となるとより自然エネルギーの供給を加速しなければならない、とのことです。

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小泉さんと対談しました
――小泉さんの発言を整理すると――
三上元
8月30日、共同通信社と雑誌「ザフナイ」のインタビュー2件を小泉純一郎さんと一緒に受けた。

そこで、今までの小泉純一郎さんの発言を改めて列挙してみました

1)      自民党総裁選のテーマに原発が上っていないのはおかしい。国民にとっての争点だから、石破さんが、原発について、はっきり述べるべきである。
2)      河野太郎さんは、福島事故の前から、原発反対を発言していたのだから、閣僚になっても、持論を堂々と述べるべきである。
3)      経済産業省が未だに東京電力の虜になっているのは、全く理解できない。
4)      エネルギー基本計画で、原発をベースロード電源としたままなのは、呆てモノが言えない。福島事故の反省を全くしていない。
5)      最終処分場が日本で見つかるとは思えない。地下400メートルに2キロ四方の岩盤が見つかるわけがない。どこで地震があるか解らないこの日本で。
6)      日本の核廃棄物を外国が引き受けてくれるとも思えない。日本のどこかの市町村が引き受けてくれるのかも、疑問である。そんなまま、どんどん核廃棄物を増やす神経がわからない。
7)      もんじゅ、六ヶ所村の核燃料サイクルは破綻したことを早く認めるべきである。
8)      原発の3つのウソ、安全ではない、環境に優しい、安い、を未だに言い続けている経済産業省に「もういいかげんにしろ」と言いたい
9)      今直ぐ原発をやめても電力不足は起きないことを、日本はこの7年で実証した。
10)     日本が原発をやめると言ったら、アメリカが文句を言う、そんなことはない。
11)     日本が核武装する必要性はない。
12)     国防上からも、原発は無くさなければならない。テロ対策としても
原発を狙われたら日本はおしまいだ。

以上、共同通信社の配信を、東京新聞はいち早く、8月31日の朝1面に載せてくれました。

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【原自連関連催し物】****************************

☆小泉純一郎講演会
10月6日(土)13時45分 滋賀県文化産業交流会館@米原
米原駅徒歩5分
問合わせ先0749-28-2745(TEL&FAX)

☆小泉純一郎講演会
10月12日(金)18時 埼玉会館大ホール@浦和

☆小泉純一郎講演会
10月26日(日)18時30分 ひの煉瓦ホール@日野

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